ツロクトコグ　アルファ　ペゴル（イスパロクトⓇ）には、どのような効果がありますか？

ツロクトコグ アルファ ペゴル（イスパロクトⓇ）は、血友病Aの治療に用いられる血液凝固第Ⅷ因子製剤で、出血を止めたり予防したりする効果があります。

血友病は、血を固める働きのある「血液凝固因子」が不足しているために血が止まりにくくなる病気で、不足する血液凝固因子の種類によって主に「血友病A」と「血友病B」に分けられます。「血友病A」の患者さんでは複数ある血液凝固因子のうち第Ⅷ因子が不足しています。

ツロクトコグ　アルファ　ペゴル（イスパロクトⓇ）は、血液凝固第Ⅷ因子製剤で、患者さんの血液中でより長く凝固因子が循環できるように工夫してつくられています。
血友病Aの患者さんに以下のタイミングで投与することで、出血を止めたり、未然に防いだりする効果が期待できます。

出血時の補充

出血した後に、完全に血が止まるまで血液凝固因子を補充します。

予備的な補充

スポーツイベント、遠足、旅行、出張など、出血の可能性が高い行事の前に血液凝固因子製剤を注射し、出血を未然に防ぎます。

定期的な補充

出血の有無や行事の予定にかかわらず、長期間にわたり定期的に（2週に1回または週に1回〜数回）血液凝固因子を注射し、出血を未然に防ぎます。