シモクトコグ アルファ(遺伝子組換え)(ヌーイックⓇ)の作用機序を教えてください。
体内で不足している血液凝固第Ⅷ因子を補充し、正常な血液凝固機能を助けることで出血傾向を抑えます。
血液は、けがをしたときなどに出血を止めるために固まる仕組み(血液凝固)を持っています。この仕組みには、血液凝固因子と呼ばれる多くのタンパク質が関わっています。 血友病Aの患者さんでは、この血液凝固因子のうち「第Ⅷ因子」と呼ばれるタンパク質が不足しているか、うまく働かないため、血が固まりにくくなっています。
シモクトコグ アルファ(ヌーイックⓇ)は、遺伝子組換え技術を用いて作られた血液凝固第Ⅷ因子製剤です。この薬を静脈に注射することで、体内で不足している第Ⅷ因子を一時的に補充します。補充された第Ⅷ因子は、他の凝固因子とともに働き、血液が正常に固まるのを助けることで、出血を止めたり、出血しにくい状態にしたりします。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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