インスリン グラルギン(遺伝子組換え)・リキシセナチド配合剤(ソリクアⓇ)には、どのような効果がありますか?
インスリン療法が必要な2型糖尿病患者さんの血糖コントロールを改善します。
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)・リキシセナチド配合剤(ソリクアⓇ)は、持効型溶解インスリンアナログ製剤の「インスリン グラルギン」と、GLP-1受容体作動薬の「リキシセナチド」という、2種類の血糖降下薬を配合した注射剤です。
この薬は、体内で主に次の2つの経路で、血糖値を下げる効果を発揮します。
1. インスリン グラルギンの働き(基礎インスリンの補充)
- 細胞が血液中の糖を取り込むのを促します。
- 肝臓が新たに糖を作り出す働きを抑えます。
- 肝臓や筋肉で糖を貯蔵する働き(グリコーゲン合成)を促します。
2. リキシセナチドの働き(食後の血糖上昇抑制)
- 血糖値が高くなった時に、膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促します。
これらの作用により血糖値を効果的に下げ、糖尿病治療の基本である食事療法や運動療法、および他の糖尿病用薬による治療で、効果が不十分な2型糖尿病患者さんに使用されます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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