ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)(ルタテラⓇ)の作用機序を教えてください。
腫瘍細胞のソマトスタチン受容体に結合することで細胞内に取り込まれ、放射線を出してがん細胞を壊します。
ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)(ルタテラⓇ)は、腫瘍細胞にピンポイントで放射線を届けるお薬です。
神経内分泌腫瘍の細胞の表面には、「ソマトスタチン受容体」というセンサーが多数存在しています。このお薬は、そのセンサーにくっつきやすい物質(ソマトスタチンアナログ)に、放射線を出す物質(放射性ルテチウム177)を結合させた構造をしています。
お薬を点滴で体に入れると、血流に乗って腫瘍細胞のソマトスタチン受容体(主にサブタイプ2型)に直接結合し、そのまま細胞の中に取り込まれます。そして、細胞の中から「ベータ線」という放射線を出し、がん細胞の遺伝子(DNA)にダメージを与えて、細胞が増殖するのを抑え込みます。
ベータ線が届く距離は平均して1ミリ未満(約0.67mm)と非常に短いため、周囲の正常な組織への影響を最小限に抑えながら、がん細胞を効率的に攻撃することができます。
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無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
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