イキサゾミブクエン酸エステル(ニンラーロⓇ)の作用機序について教えてください。
がん化した形質細胞(骨髄腫細胞)が増殖するのに必要な酵素に結合し、その働きを阻害する作用があります。
ニンラーロⓇは、プロテアソーム阻害薬という種類のお薬です。
多発性骨髄腫は、骨髄(骨の中心部にあり、白血球、赤血球、血小板などの血液細胞をつくる組織)で作られる「形質細胞」という血液細胞の一種ががん化することによって起こる病気です。
骨髄腫細胞(がん化した形質細胞)は、細胞内にあるさまざまなタンパク質の働きによって、分裂、増殖を繰り返します。役割を終えて不要になったタンパク質は、プロテアソームという酵素によってバラバラに分解され処理されます。
この薬は、プロテアソームの作用を阻害し、不要になったタンパク質が分解されなくなり、その結果として骨髄腫細胞の増殖が抑制されます。
骨髄腫細胞の増殖抑制作用により、この病気の進行を遅らせ、症状を改善する効果があります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ