ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物(シムビコートタービュヘイラーⓇ)には、飲み合わせてはいけないもの(禁忌)はありますか?

このお薬と一緒に使用してはいけない薬(併用禁忌)は設定されていません。

解説

ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物(シムビコートタービュヘイラーⓇ)には、一緒に使用することが禁止されている薬(併用禁忌)は特に設定されていません。

しかし、一緒に使う際に特に注意が必要な薬(併用注意)には、以下のようなものがあります。

  • CYP3A4阻害剤(例:イトラコナゾール)
    • 理由:この薬に含まれるブデソニドの代謝(体内で分解される働き)を妨げ、血中濃度を上昇させ、全身性ステロイド剤と同様の副作用が出る可能性があります。
  • カテコールアミン(例:アドレナリン、イソプレナリン)
    • 理由:アドレナリン作動性の神経刺激が増大し、不整脈や心停止を起こすおそれがあります。
  • 低カリウム血症を増強する薬
    • キサンチン誘導体(例:テオフィリン):血清カリウム値の低下を強め、不整脈を起こすおそれがあります。
    • 全身性ステロイド剤や利尿剤(例:フロセミド):尿からカリウムが排泄されるのを促すため、血清カリウム値の低下を強める可能性があります。
  • β遮断剤(例:アテノロール)
    • 理由:この薬に含まれるホルモテロールの気管支拡張作用を弱めてしまう可能性があります。
  • • QT間隔延長を起こす薬(例:抗不整脈剤、三環系抗うつ剤)
    • 理由:心臓の電気的な活動時間を示すQT間隔が延長され、心室性不整脈などの重篤な不整脈のリスクが高まるおそれがあります。

また、以下に当てはまる場合には、このお薬を使用できません(禁忌)。

  • 有効な抗菌剤のない感染症にかかっている方
  • 全身の真菌症にかかっている方
  • 過去にこのお薬に含まれる成分で過敏症(接触性皮膚炎を含む)のあった方

また、原則として、結核にかかっている方はこのお薬を使用することはできません。現在使用しているすべての薬について、医師または薬剤師に必ず伝えてください。

読み込み中

公開日

最終更新日

無所属 薬剤師

齊藤 由佳 監修

関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

undefined

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。