メポリズマブ(遺伝子組換え)(ヌーカラⓇ)には、どのような効果がありますか?
難治性の気管支喘息、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の治療に使用されます。
メポリズマブ(遺伝子組換え)(ヌーカラⓇ)は、「ヒト化抗インターロイキン(IL)-5モノクローナル抗体製剤」という種類の注射薬です。このお薬は、体内で炎症を引き起こす「インターロイキン-5(IL-5)」というタンパク質に特異的に結合し、IL-5が持つ好酸球(白血球の一種)を増やす作用を抑えることで症状を改善します。好酸球は喘息や炎症性の病気の病態に関わっていると考えられています。
このお薬が処方される主な病気と使用条件は以下の通りです。
- 気管支喘息:高用量の吸入ステロイド薬と、その他の長期管理薬を併用しても症状がコントロールできず、全身性ステロイド薬(飲み薬や注射)の投与が必要な難治性の患者さんに、既存の治療に追加して使用されます。
- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症:全身性ステロイド薬による適切な治療を行っても十分な効果が得られない患者さんに上乗せして使用されます。
- 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎:全身性ステロイド薬や手術など、既存の治療では症状のコントロールが不十分な患者さんに使用されます。
なお、このお薬は喘息の発作が急に起こったとき、すぐに症状を鎮めるための薬ではありません。
読み込み中
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
