ペグアスパルガーゼ(オンキャスパーⓇ)には、どのような効果がありますか?
急性リンパ性白血病と悪性リンパ腫のがん細胞の増殖に必要な栄養源を枯渇させ、増殖を抑えます。
ペグアスパラガーゼ(オンキャスパーⓇ)は、「抗悪性腫瘍酵素製剤」という種類に属する注射薬で、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫の治療に使用されます。このお薬の有効成分は、大腸菌由来の酵素(L-アスパラギナーゼ)にポリエチレングリコール(PEG)を結合させたものです。PEG化により、薬が体内に留まる時間(体内滞留性)が長くなるよう改良されています。
薬が働く仕組みは以下の通りです。
・ターゲットの特定
急性リンパ性白血病などの腫瘍細胞の多くは、「L-アスパラギン」というアミノ酸を自前で合成する能力が低く、血液中から取り込んで栄養源としています。
・栄養源の分解
この薬は、酵素の力で血液中のL-アスパラギンを「L-アスパラギン酸」と「アンモニア」に分解します。
・がん細胞の増殖抑制
L-アスパラギンが枯渇することで、がん細胞はタンパク質を合成できなくなり、増殖を抑え、死滅すると考えられています。
このお薬は、他の抗悪性腫瘍剤と併用して使用されます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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