ピオグリタゾン塩酸塩・メトホルミン塩酸塩(メタクトⓇ)には、飲み合わせてはいけないもの(禁忌)はありますか?
過度のアルコール摂取は、重篤な副作用(乳酸アシドーシス)を引き起こす可能性があるため禁止されています。
ピオグリタゾン塩酸塩・メトホルミン塩酸塩(メタクトⓇ)を服用している間の過度な飲酒は、肝臓での乳酸の代謝能力を低下させたり、脱水状態を引き起こしたりすることで、重篤な副作用である「乳酸アシドーシス」を誘発する可能性があるため、禁止されています。
薬の飲み合わせで禁止されているもの(併用禁忌)はありませんが、注意が必要な薬(併用注意)はいくつかあります。例えば、以下のような薬です。
- ヨード造影剤、腎毒性の強い抗生物質:乳酸アシドーシスを起こすことがあるため、検査前などに一時的にピオグリタゾン塩酸塩・メトホルミン塩酸塩(メタクトⓇ)の服用を中止することがあります。
- 他の糖尿病用薬(インスリン製剤など):血糖値を下げる作用が強まり、低血糖のリスクが高まることがあります。
- 血糖降下作用が強まる薬(β-遮断剤、サリチル酸剤など)
- 血糖降下作用が弱まる薬(ステロイド、甲状腺ホルモンなど)
- リファンピシン(CYP2C8を誘導する薬剤):ピオグリタゾンの効果を弱める可能性があります。
- シメチジンなど(OCT2、MATE1等を阻害する薬剤):メトホルミンの血中濃度を上昇させ、作用を強める可能性があります。
他の薬を使用している場合や、新たに使い始める場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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