サリルマブ(ケブザラⓇ)には、飲み合わせてはいけないもの(禁忌)はありますか?
このお薬と一緒に使用してはいけない薬(併用禁忌)は設定されていません。
サリルマブ(ケブザラⓇ)は、一緒に使うことが禁止されている薬(併用禁忌薬)は特に定められていません。ただし、併用する際に注意が必要な薬(併用注意薬)がいくつかあります。
注意が必要な薬の例
1. CYP3A4という酵素によって代謝される薬(経口避妊薬、シンバスタチン(コレステロールを下げる薬)、ミダゾラムなど)
- 関節リウマチの炎症が強い状態では、炎症物質の影響で、体内の薬を分解する酵素(CYP)の働きが一時的に弱くなっています。サリルマブ(ケブザラⓇ)でIL-6の作用を抑えると、この酵素の働きが回復し、薬の分解速度が速くなる可能性があります。その結果、併用薬の血液中の濃度が低下し、効き目が弱くなるおそれがあります。
2. 肝機能障害を起こす可能性のある薬
- サリルマブ(ケブザラⓇ)自体も肝機能障害の副作用があるため、一緒に使用することにより肝機能障害が悪化するおそれがあります。
また、このお薬と他の抗リウマチ生物製剤を併用した場合の安全性と有効性は確立されていないため、併用を避けることとされています。現在、他の薬を飲んでいる場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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