イメグリミン塩酸塩(ツイミーグⓇ)には、どのような効果がありますか?
2型糖尿病を持つ方の治療に用いられます。
イメグリミン塩酸塩(ツイミーグⓇ)は、2型糖尿病の治療薬であり、複数の経路を通じて血糖値を改善する効果を発揮します。主な効果は次のとおりです。
- 膵臓への作用:血糖値が高いとき(グルコース濃度依存的)に、膵臓に働きかけて血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促します。
- 膵臓外への作用:肝臓での新たな糖の生成(糖新生)を抑えます。また、筋肉などの細胞がインスリンを効率よく利用できるようにし(インスリン抵抗性を改善)、糖を取り込む能力をよくします。
臨床試験では、この薬を投与することで、血糖コントロールの指標であるHbA1cが有意に改善し、その効果が長期(52週間)にわたり維持されることが示されています。ただし、この薬は、糖尿病治療の基本である食事療法と運動療法を十分に行ったうえで、それでも効果が不十分な場合に限り、医師の判断により処方されます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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