ファイザー株式会社
コートリル錠10mgの薬剤情報・副作用
コートリル錠は副腎不全、関節リウマチなどの膠原病、ネフローゼ、重症な感染症、悪性リンパ腫、皮膚炎、喘息、白血病、関節症、抗がん剤の副作用などの治療に使用されます。体の炎症を抑える働きや、体のステロイドホルモンを補充する働きがあります。副作用として胃腸炎や体重増加、高血圧、糖尿病などがあります。また長期間使用する場合や急な服用中止は体に影響を及ぼすことがあります。
総称(一般名) | コートリル(ヒドロコルチゾン) |
用法および用量 | 1~12錠を1日1〜4回に分けて服用 |
効能または効果 | 体の炎症を抑える働きや、体のステロイドホルモンを補充する働きがあります。 |
薬の値段(薬価) | コートリル錠10mgの薬価は、7.4円です。 |
ジェネリック医薬品 | この薬はジェネリックではありません。 |
注意事項 | 以下の方は使用できません。 ・デスモプレシン酢酸塩水和物を使用中の方。 以下の場合は使用には注意が必要です。 ・以前に薬や食べ物でアレルギー症状が出たことがある。 |
※上記の情報は「ユビー病気のQ&A」が独自に要約および提供している情報になります。
コートリル錠10mgのお薬詳細
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。 そのために、コートリル錠10mgを使用される患者さんの理解と協力が必要です。
内用薬
2023年7月改訂
主成分 | ヒドロコルチゾン |
剤形 | 白色の割線入りの錠剤、直径7.1mm、厚さ3.3mm |
シート記載など | Cortril 10mg、コートリル10mg、社マーク、Pfizer、0、PT 324 |
コートリル錠10mgの作用と効果について
体内の副腎皮質ホルモンと同じ作用をもち、不足している副腎皮質ホルモンを補います。また抗炎症・抗アレルギー作用を示します。
通常、副腎皮質機能不全、リウマチなどの炎症症状、気管支喘息などのアレルギー症状など内科・皮膚科・外科・耳鼻科・眼科など広い領域の治療に用いられます。
次の方は注意が必要な場合があります。必ず担当医師や薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
- 感染症、全身の真菌症にかかっている、消化性潰瘍、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後嚢白内障、緑内障、高血圧、電解質異常、血栓症がある。
- 最近内臓手術を受けた。
- 急性心筋梗塞を起こしたことがある。
- 糖尿病、骨粗鬆症、うっ血性心不全、甲状腺機能低下、脂肪肝、脂肪塞栓症、重症筋無力症がある。
- B型肝炎ウイルスキャリアである。
- 腎不全、肝硬変がある。
用法・用量(この薬の使い方)
- 通常、成人は1日1~12錠(主成分として10~120mg)を1~4回に分けて服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。浮腫(体重が増える、体のむくみ、目が腫れぼったい)、低カリウム血症(体に力が入らない、体が動かせない、息苦しい、お腹が張る)、感染症(発熱、寒気、体がだるい)、けいれん(顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える)などがあらわれる可能性があります。いくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は、受診してください。
生活上の注意
- 誘発感染症など重篤な副作用があらわれることがありますので、過度な運動などのストレスを避けるようにしてください。
- また、水痘や麻疹に感染すると致命的な経過をたどることがありますので、感染が疑われる場合はただちに受診してください。
- 連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障になることがあるので、定期的に検査が行われることがあります。
- 強皮症の人は、この薬の使用で強皮症腎クリーゼがあらわれやすくなるとの報告がありますので、使用中は血圧や腎機能検査が行われます。
- 頭痛、むかむかする、嘔吐、視力低下、けいれんなどの症状があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
- B型肝炎ウイルスキャリアの人は、この薬の使用中や使用終了後に継続して血液検査が行われます。
- B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎(発熱、体がだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、上腹部痛、皮膚や白目が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる)があらわれることがありますので、症状があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、過敏症状などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 発熱[感染症]
- 体がだるい、食欲不振、口渇[続発性副腎皮質機能不全、糖尿病]
- みぞおちの痛み、胸やけ、便が黒くなる[消化性潰瘍]
- 腰・背中・胸・足の付け根が痛い、歩く時や立ち上がる時に股関節付近が痛い、筋肉のこわばり[骨粗鬆症、大腿骨および上腕骨などの骨頭無菌性壊死、ミオパチー]
- 激しい目の痛み、視力低下、まぶしい[緑内障、後嚢白内障]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法その他
- 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
- 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
- 廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。
- 他の人に渡さないでください。
- 生ワクチンまたは弱毒生ワクチンの接種を受けるときは、必ず医師に相談してください。
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コートリル錠10mgに関連する病気や症状
関連する病気や症状は「ユビー病気のQ&A」に記載されている情報を表示しているため、すべてを記載したものではありません。
表記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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