ファイザー株式会社

インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」の薬剤情報・副作用

インフリキシマブBS点滴は関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、乾癬、川崎病などに使用される薬です。体の炎症を引き起こすTNFαという物質の働きを強力に抑えることによって病気を改善します。副作用として、一部の感染症にかかりやすくなります。また発熱、頭痛、めまい、発疹などの症状がでることがあります。異常を感じる際には医師に相談するようにしましょう。

総称(一般名)
インフリキシマブBS(インフリキシマブ)
用法および用量
初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。
効能または効果
体の炎症を引き起こすTNFαという物質の働きを強力に抑えることによって炎症を改善します。
薬の値段(薬価)
インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」の薬価は、24994円です。
ジェネリック医薬品
この薬はジェネリックです。
注意事項
以下の場合は使用ができません。 ・重度の感染症や活動性の結核がある場合 ・多発性硬化症など脱髄疾患と呼ばれる病気になったことがある場合 ・心不全が落ち着いていない場合 以下の場合は使用には注意が必要です。 ・薬や食べ物のアレルギーがある。 ・感染症がある、肝臓や腎臓の機能障害がある。 また、使用中は生ワクチンを接種することはできません。

※上記の情報は「ユビー病気のQ&A」が独自に要約および提供している情報になります。

インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」のお薬詳細

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。 そのために、インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

注射薬

2022年12月改訂

主成分
インフリキシマブ(遺伝子組換え)
剤形
注射剤
シート記載など
-

インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」の作用と効果について

各種疾患の免疫異常の原因とされているTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)の働きを抑えることにより、炎症をしずめ、症状を改善します。

通常、関節リウマチ、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、乾癬、強直性脊椎炎、クローン病、潰瘍性大腸炎に用いられます。ただし、病気を完治させるものではありません。

次の方は注意が必要な場合があります。必ず担当医師や薬剤師に伝えてください。

  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 感染症(敗血症など)にかかっている。
  • 現在または過去に結核にかかったことがある。
  • 本人または家族が脱髄疾患(多発性硬化症など)またはその既往歴がある。
  • うっ血性心不全がある。
  • B型肝炎ウイルスキャリアまたはその既往歴、間質性肺炎の既往歴、血液疾患またはその既往歴がある。

用法・用量(この薬の使い方)

  • 関節リウマチ:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。効果が不十分な場合などは、6週以降に注射間隔を短くする場合があります。

    ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。

    乾癬:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。効果が不十分な場合などは、6週以降に注射間隔を短くする場合があります。

    強直性脊椎炎:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後6~8週間間隔で点滴します。

    クローン病:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。効果が不十分な場合などは、6週以降に注射間隔を短くする場合があります。

    潰瘍性大腸炎:通常、点滴で静脈内に注射します。初回注射後、2週、6週、以後8週間間隔で点滴します。

    いずれの場合も、原則、2時間以上かけて点滴で静脈内に注射します。

    この薬を使用する前に、血液検査でB型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。

    症状をみながら注射の間隔、注射期間を決めていきます。

生活上の注意

  • この薬は効果が長期間持続し、また免疫力を低下させるため感染症にかかりやすくなる場合があります。
  • 日常生活で無理はやめて、睡眠をしっかりとってください。
  • かぜのような症状を感じたり咳や痰が続いた時は必ず医師に相談してください。
  • 結核感染の有無を確認するために、この薬を使用する前に問診および胸部レントゲン検査に加え、血液検査(インターフェロン-γ遊離試験)またはツベルクリン反応検査、場合によっては胸部CT検査などが行われます。
  • また、結核にかかったことのある人は、使用中も胸部レントゲン検査などが定期的に行われます。
  • 結核が疑われるような症状(持続するような咳、発熱など)があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
  • この薬を再使用する場合、再使用後3日以上経過した後に、重篤なものを含む遅発性過敏症(筋肉痛、発疹、発熱、多関節痛、かゆみ、手・顔面浮腫、えん下障害(飲みこみにくい)、じんましん、咽頭痛、頭痛などの症状)があらわれる可能性がありますので、これらの症状があらわれる可能性があることについて、十分に理解できるまで説明を受け、症状があらわれた場合は、ただちに医師に連絡してください。
  • この薬を使用している間は、肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーの定期的な検査が行われます。
  • B型肝炎ウイルスの再活性化が起こっていると思える症状(発熱、けん怠感、皮膚や白目が黄色くなる、食欲不振など)があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、頭痛、気道感染、咽喉頭炎、血尿(尿潜血)、吐き気、発疹(膿疱性皮疹、斑状皮疹など)、ウイルス感染(帯状疱疹、インフルエンザ様疾患など)、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

  • 発熱、頭痛、嘔吐、咳・痰、息切れ・呼吸困難、筋肉痛・関節痛[感染症]
  • からだがだるい、微熱、持続する咳[結核]
  • 呼吸困難、喘鳴、頭痛、めまい、脱力、まぶた・口唇・舌のはれ、発熱、じんましん[重篤なインフュージョン・リアクション(薬剤注入に伴う反応)]
  • 両足のしびれ・まひ、脱力、眼を自由に動かせない[脱髄疾患]
  • 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺炎]
  • 発疹、発熱、かゆみ、手・顔面浮腫、じんましん[遅発性過敏症]
  • 関節痛、筋肉痛、皮疹[抗dsDNA抗体の陽性化を伴うループス様症候群]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

保管方法その他

  • この薬の治療中は、生ワクチン接種は避けてください。
  • 生ワクチンの接種により感染の恐れがありますので、予防接種を希望する場合には、必ず医師に相談してください。

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インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」に関連する病気や症状

関連する病気や症状は「ユビー病気のQ&A」に記載されている情報を表示しているため、すべてを記載したものではありません。
表記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

※より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療関係者向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

※このページの情報は「くすりのしおり」のデータを引用しています

※薬に関連する病気や症状の項目はユビー病気のQ&Aの情報をもとに表示しています。

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