肛門のしこり

肛門の内側や外側に腫れやしこりができます。徐々に腫れるものと急に腫れるものがあります。

下着や衣類、長時間の座位によるお尻の蒸れや、下痢や便秘などの日常的な便通の異常が原因になることがあります。

原因となる病気によって適切な治療法も異なりますので、病院できちんと検査を受けましょう。

細菌・真菌の感染による肛門周囲膿瘍、痔瘻、慢性膿皮症などの他、肛門や直腸のポリープやがん、痔核などのできものが考えられます。

肛門周囲膿瘍や慢性膿皮症など、肛門の周りやお尻で感染症が起こっている可能性が考えられます。

急に肛門にしこりができた場合、外痔核や内痔核の脱出が考えられます。また肛門周囲膿瘍を伴う痔瘻の可能性もあります。

がんによって肛門にしこりができる可能性はあります。

痛みが強く激しい、日常生活に支障が生じている、しこりが徐々に大きくなっているといった場合は受診しましょう。

いつからしこりがあるのか、肛門の内側か外側なのか、痛みはあるのか、しこりは大きくなっているのかなどをなるべく具体的に医師に伝えましょう。

皮膚科を受診しましょう。痛み、出血、脱出などがある場合は肛門科や消化器外科も選択肢に入ります。

お尻の清潔を保ちましょう。便秘や下痢の防止のために食物繊維を多く含む大豆や野菜類、常温の水を摂取し、バランスのよい生活習慣を心がけるのも大切です。

応急的な処置として市販の傷口用の軟膏や薬が効果的な場合がありますが、早めに病院を受診するようにしましょう。