

監修者無所属 薬剤師
洗浄成分は刺激の低いアミノ酸系のものを選ぶ、保湿成分は疑似セラミドなどバリア機能を支える成分を選ぶ、という2つの視点が選択肢として知られています。
食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。
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洗浄成分の選び方(アミノ酸系界面活性剤)
洗顔料や洗浄料に配合される界面活性剤には、洗浄力の強いSLS(硫酸系)タイプと、比較的マイルドなアミノ酸系タイプがあります。健康な成人を対象に、SLS溶液とアミノ酸系のラウロイルグルタミン酸Na(SLG)溶液を皮膚に24時間貼付して比較した研究では、SLG溶液の刺激スコア・TEWL(経表皮水分蒸散量、肌からの水分蒸発量を示す指標)は、SLS溶液などの溶液よりも低かったことが報告されています。SLSとアミノ酸系を混合した溶液でも、SLS単独より刺激スコア・TEWLが低い傾向が見られました[Contact Dermatitis. 1994;30(4):205-9.]。ただし、同じ濃度での比較では統計的な有意差が確認されなかった組み合わせもあり、すべての条件で明確な差があるとは限りません。
保湿成分の選び方(疑似セラミド)
肌のバリア機能を支える成分として、セラミド(角層の細胞の間を満たす脂質)に似た働きを持つ「疑似セラミド」も選択肢のひとつです。自己評価で敏感肌・乾燥肌と感じている健康な日本人女性52名(試験群33名・対照群19名)を対象に、疑似セラミド配合スプレーを1日2回・4週間使用してもらった研究では、口周囲のTEWLが有意に低下し、角層セラミドの構成バランスを示す指標が使用量に比例して増加したと報告されています[J Cosmet Dermatol. 2024;24(1):e16655.]。
敏感肌のスキンケアで気をつけたい点
洗浄成分・保湿成分いずれも、「これを使えば必ず改善する」というものではなく、肌質や体調によって合う・合わないがあります。新しいアイテムを試す際は、まず目立たない部位で試すパッチテストを行うなど、段階的に取り入れることが望ましいと考えられます。
肌が敏感になっていると感じたときに、日常生活の工夫として検討が推奨される点

無理に多くの成分を一度に変えず、ひとつずつ試していくことが、特に重要と考えられます。
ここだけは伝えたいメッセージ
肌が敏感になっていると感じたら、洗浄成分をアミノ酸系のマイルドなものに、保湿成分を疑似セラミドなどバリア機能を支えるものに見直すことがひとつの工夫になります。ただし、赤み・かゆみ・ヒリヒリ感などの症状が続く、または悪化する場合は、皮膚科など医療機関への相談をご検討ください。
まとめ:肌が敏感になっていると感じたときの成分選びの視点
- 洗浄成分:アミノ酸系界面活性剤はSLS単独と比べ刺激スコア・TEWLが低かったと報告されていますが、条件によっては統計的な有意差が確認されなかった組み合わせもあります
- 保湿成分:疑似セラミド配合アイテムの4週間使用で、口周囲のTEWLの有意な低下と角層セラミドの構成バランスを示す指標の正常化が報告されています
- 取り入れ方の工夫:新しい成分は少量から試し、肌の様子を見ながら段階的に取り入れることが推奨されます
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(参考文献)
Lee CH, Kawasaki Y, Maibach HI. Effect of surfactant mixtures on irritant contact dermatitis potential in man: sodium lauroyl glutamate and sodium lauryl sulfate. Contact Dermatitis. 1994;30(4):205-9.
Akahane T, Watanabe D, Shimizu E, Tanaka K, Kaizu K. Efficacy of Pseudo-Ceramide Absorption Into the Stratum Corneum and Effects on Transepidermal Water Loss and the Ceramide Profile: A Randomized Controlled Trial. J Cosmet Dermatol. 2024;24(1):e16655.
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