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かかとがガサガサ・ひび割れするときの対処法を教えてください。
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かかとがガサガサ・ひび割れするときの対処法を教えてください。

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

かかとのガサガサやひび割れには、保湿剤を毎日続けて塗ることが対処の基本とされています。硬くなった角質には尿素を配合したものもよく使われます。

食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。

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かかとの乾燥・ガサガサには保湿剤を続けて塗るのが基本

かかとがガサガサしたり粉をふいたりするのは、皮膚の水分が少なくなって乾燥している状態が関係しています。足の乾燥(乾皮症=かんぴしょう)がある方が保湿剤を28日間塗り続けた研究では、乾燥の症状が有意にやわらいだと報告されています[J Am Podiatr Med Assoc. 2018;108(6):458-465.]。この研究では2種類の保湿剤(25%尿素クリームと流動パラフィンを主成分とする製品)が比べられましたが、効果に差はなく、どちらでも症状が改善しました。特別なものでなくてよいので、まずは続けやすい保湿剤で水分を補うことが役立つと考えられます。

尿素を配合したクリームは硬くなった角質をやわらげる

かかとの角質が厚く硬くなると、表面がゴワついてひび割れの元になりやすくなります。硬い角質のケアには、尿素を配合したクリームがよく使われます。加齢で手足が乾燥した方が10%の尿素クリームを1日2回2週間使ったところ、乾燥やかゆみがやわらぎ、皮膚表面の細かなうろこ状のはがれ(鱗屑=りんせつ)も減ったと報告されています[J Cosmet Dermatol. 2021;20(Suppl 1):5-8.]。10%の尿素ローションを60日間使った研究でも、肌の水分量や弾力が高まったとされています[J Cosmet Dermatol. 2026;25(3):e70801.]。ただしどちらも比べる相手を置かない小規模な研究のため、効果の大きさは慎重にみる必要があります。

深いひび割れにも保湿ケアを続けることが役立つ

ガサつきが進むと、かかとがパックリと割れて痛みを伴うことがあります。糖尿病があり、かかとに深いひび割れのある方を対象にした研究では、尿素・グリセリン・ワセリンを配合したクリームを4週間塗ったところ、有効成分を含まないクリームと比べて、深い割れが残っている割合が少なくなったと報告されています[Diabet Med. 2017;34(9):1309-1317.]。ただし「完全に治った人の割合」では差がつかず、対象も糖尿病のある方に限られています。すべての人に同じ結果が当てはまるとは言えませんが、深いひび割れにも保湿ケアを続ける意味があることを示す報告と考えられます。

かかとの保湿は毎日続けることが大切

ここまで紹介した研究では、いずれも保湿剤を数週間から2か月ほど毎日続けて使うことで乾燥の症状がやわらいでいます。多くの研究で1日2回塗る方法がとられているため、塗るタイミングを決めて習慣にすると続けやすいと考えられます。1回塗って終わりにするのではなく、毎日こつこつ続けることが、かかとの乾燥ケアでは大切といえます。なお、保湿剤の効果には個人差があります。

かかとの乾燥・ひび割れをケアするうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

かかとの乾燥・ひび割れをケアするうえで日常生活の工夫として検討したい3つのコツと理由をまとめた表です。 1つ目は「保湿剤を毎日続けて塗る」で、1日2回など決めたタイミングで塗ることです。理由は、数週間から2か月ほど続けて使うことで乾燥の症状が和らいだと報告されているためです。 2つ目は「硬い角質には尿素配合を選ぶ」で、ゴワついて硬くなったかかとには、尿素を配合したクリームを検討することです。理由は、尿素には角質をやわらかくし、水分を保ちやすくする働きが報告されているためです。 3つ目は「深いひび割れも保湿を続ける」で、割れてしまった部分にも保湿ケアを続けることです。理由は、有効成分を含まないクリームと比べて、深い割れの残りが少なくなったと報告されているためです。

ここだけは伝えたいメッセージ

かかとのガサガサやひび割れは、毎日の保湿ケアを続けることで少しずつやわらいでいくことが多いと報告されています。あせらず、こつこつ続けてみてください。一方で、割れた部分から出血する、強い痛みがある、赤く腫れる、なかなか改善しないといった場合や、糖尿病などの持病がある場合は、皮膚科などの医療機関への相談をご検討ください。

まとめ:かかとの乾燥・ひび割れは毎日の保湿ケアから

  • 保湿が基本: かかとのガサつきには、まず保湿剤を続けて塗って水分を補うケアが役立つと報告されています
  • 尿素配合が選択肢: 硬くなった角質には、尿素を配合したクリームがやわらげる働きを期待できます
  • 深い割れにも保湿: ひび割れが深いときも、保湿ケアを続けることが助けになりうると報告されています
  • 続けることが大切: 研究では数週間から2か月ほど毎日続けて効果が確認されており、習慣にすることがポイントです
  • 気になる症状は相談を: 出血や強い痛み、改善しないひび割れ、持病がある場合は、医療機関への相談をご検討ください

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(参考文献)

Parker JC, Scharfbillig RW, Jones S. Effectiveness of Two Moisturizers in the Treatment of Foot Xerosis (A Randomized Clinical Trial). J Am Podiatr Med Assoc. 2018;108(6):458-465.
Lacarrubba F, et al. 10% urea cream in senile xerosis: Clinical and instrumental evaluation. J Cosmet Dermatol. 2021;20(Suppl 1):5-8.
Maletin N, et al. Evaluation of a 10% Urea Lotion for Xerosis: Clinical and Patient-Reported Outcomes From a Prospective Study. J Cosmet Dermatol. 2026;25(3):e70801.
Gin H, et al. Treatment by a moisturizer of xerosis and cracks of the feet in men and women with diabetes: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. Diabet Med. 2017;34(9):1309-1317.

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