
監修者平塚市民病院 皮膚科
L-システインはメラニンの「色の種類」に影響を与える可能性があり、黒ずみに関わるメラニンの産生を抑える方向に働くと考えられています。
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チェックするL-システインがシミに作用するしくみ|メラニンの色の種類
肌には大きく2種類のメラニンがあります。「ユーメラニン」は茶色~黒色系の色素で、シミや黒ずみの原因になりやすいとされており、「フェオメラニン」は黄色~赤色系で比較的明るい色調です。
L-システインはチオール基(硫黄を含む構造)を持つアミノ酸です。メラニン合成の途中にある中間物質「ドパキノン」とL-システインが結合することで、フェオメラニン合成の方向に誘導され、結果として黒色系メラニンの産生を抑える可能性があると報告されています[Boo YC. Antioxidants (Basel). 2022;11(3):503.]。
L-システインの実験結果|培養メラノサイトでの効果
培養したヒトのメラノサイトを用いた実験でも、L-システイン濃度が高いとフェオメラニンの産生が増加し、チロシナーゼ活性が低下することが確認されています[Smit NP et al. J Invest Dermatol. 1997;109(6):796-800.]。
ただし、これらは主に試験管・培養実験や、L-システインに近い構造を持つ別のチオール化合物(グルタチオン等)を使った臨床試験のデータです。L-システインそのものを経口摂取した場合の直接的な肌への効果については、さらなる研究が進んでいる段階です。
L-システインを食事から摂る方法|たんぱく質とビタミンCの組み合わせ
L-システインはたんぱく質に含まれるアミノ酸であり、バランスのよい食事のなかで自然に補うことができます。ビタミンCと組み合わせることで、吸収や肌への作用を補助する可能性があると考えられています。
日常生活の工夫として検討・推奨される点
特に重要とされるのはL-システインをバランスよくたんぱく質摂取の中で自然に補い、ビタミンCと組み合わせることと考えられています。

ここだけは伝えたいメッセージ
L-システインはアミノ酸のひとつとして、食事の中でも自然に摂れる栄養素です。劇的な変化を期待するのではなく、バランスの取れた食生活の一部として取り入れることが大切です。毎日の積み重ねを大切にしてください。
シミが急に増えたり色が著しく変わる場合は、皮膚科への受診をご検討ください。
まとめ:L-システインとシミの関係
- しくみ: チオール基がドパキノンと結合し、黒色系メラニン(ユーメラニン)より明色系メラニン(フェオメラニン)の産生に誘導する可能性がある
- 実験では: 培養メラノサイトで、L-システイン高濃度時にフェオメラニン増加・チロシナーゼ活性低下が確認されている
- 臨床エビデンスの注意点: 経口摂取の直接的な効果については、さらなる研究が進んでいる段階
- 食事から: 卵・豆腐・魚・肉などの食品のたんぱく質に自然に含まれている
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(参考文献)
Boo YC. Metabolic Basis and Clinical Evidence for Skin Lightening Effects of Thiol Compounds. Antioxidants (Basel). 2022;11(3):503.
Smit NP, Van der Meulen H, Koerten HK, Kolb RM, Mommaas AM, Lentjes EG, Pavel S. Melanogenesis in cultured melanocytes can be substantially influenced by L-tyrosine and L-cysteine. J Invest Dermatol. 1997;109(6):796-800.







