

はまさき医院 糖尿病・内分泌科
秋は気温下降による腸脳軸(腸と脳の双方向のコミュニケーション)への影響やセロトニンの変化で食欲が増す可能性があります。腸内環境を整える腸活が体重管理の一助になる可能性があります。
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腸内細菌が食欲・満腹感の調整システムに直接作用し、食欲・摂取カロリー・体重管理に関わる腸脳軸も、腸内細菌に影響されることが報告されています[J Nutr. 2017;147(5):727-745.]。秋の気温低下や日が短くなることによる腸内細菌の変化が、食欲に影響する可能性が指摘されています。
セロトニンと食欲の関係|秋に糖質を求めやすくなる理由
腸内微生物が腸脳軸を介して、睡眠調節に関与することも報告されています[Gastroenterology. 2021;160(5):1486-1501.]。セロトニン(腸内で産生され、気分に関わることが知られる物質)が少なくなる季節に、糖質を求める食欲が高まりやすくなることがあります。
秋の食欲増加への対応としては、急に抑制するよりも腸内環境を安定させながら、食事内容を少しずつ見直すことが参考にされています。
日常生活の工夫として検討・推奨される点
▶特に重要とされるのは「食事量を減らすより食事内容を見直す」ことです。秋の体重管理の最も確実なアプローチと考えられています。

伝えたいメッセージ
秋の食欲増加は「体が進化的に冬に向けて脂肪を蓄えようとする」身体の自然な反応のひとつです。これを完全に抑えることは難しくても、腸内環境を安定させながら食事内容を少しずつ修正することができます。
食事や体重が気になり、2か月以上変わらない場合は、内科や栄養士への相談をご検討ください。
まとめ:秋に食欲が増える理由と対策
- 腸脳軸の影響: 腸内細菌が食欲・満腹感調節に関わり、秋の細菌変化で食欲の傾向が変わる可能性がある
- セロトニンの関与: 腸内細菌がセロトニンを介して、睡眠・気分・食欲に関与することが示されている
- 腸活の役割: 腸内環境を安定させることで、満腹感調節を少しずつ正常化する可能性がある
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(参考文献)
van de Wouw M, Schellekens H, Dinan TG, Cryan JF. Microbiota-Gut-Brain Axis: Modulator of Host Metabolism and Appetite. J Nutr. 2017;147(5):727-745.
Margolis KG, Cryan JF, Mayer EA. The Microbiota-Gut-Brain Axis: From Motility to Mood. Gastroenterology. 2021;160(5):1486-1501.
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