翼状片の手術はどのようなものですか？

翼状片により、視力障害を引き起こしていたり、眼球の動きに制限を及ぼしていたり、整容観点で大きな影響がある場合は、手術が適応となります。手術は局所麻酔下で行われるため、日帰り手術が可能です。

翼状片の部分を切除するのみでは再発率が高いため、同時に結膜弁移植（自己結膜移植）をしたり、点眼薬を併用することが一般的です。

術後は目の痛みや羞明（まぶしく感じる）が生じます。術中の合併症はまれですが、眼球穿孔や外眼筋損傷などがあります。

併用する点眼薬の副作用として、まれに角膜潰瘍が生じる場合もあります。また、術後、肉芽腫ができたり、ヘルペスウイルスなどの感染をきたす場合もあります。

再発により繰り返し切除することとなれば、角膜瘢痕（黒目の部分に傷痕が残る）、乱視、眼瞼癒着（まぶたが眼球にくっつく）などの合併症が生じえます。