肥厚性硬膜炎ではどのような症状がありますか?
硬膜の肥厚部位に応じてさまざまな神経症状を生じます。
硬膜の肥厚部位に応じてさまざまな神経症状を生じます。
頭蓋内の肥厚性硬膜炎では、頭痛が最も多く見られる症状です。
また、視力障害、複視(物が二重に見えること)、難聴といった脳神経障害に伴う症状や小脳性運動失調(歩行や細かい動きがしにくくなる)を認めることが多いです。
炎症が硬膜から脳実質(大脳・小脳・脳幹など)に広がることがあり、その場合には頭蓋内圧亢進に伴ううっ血乳頭(頭蓋内圧が上昇することで視神経乳頭が腫れた状態のこと)や意識障害、けいれんなどがみられることがあります。
脊髄の肥厚性硬膜炎では、頚部や背部の疼痛に引き続き、肥厚した硬膜の圧迫により、病変の存在する高位での神経根症状や脊髄症状など(神経の支配領域に一致したしびれや感覚障害、筋力低下、失調症状、膀胱直腸障害など)を示すことが多いです。
病院勤務 脳神経内科
鈴木 智 監修
(参考文献)
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