精巣捻転の可能性を評価するスコアはありますか？

近年、精巣捻転を疑うスコアとして、TWISTスコア（Testicular Work-up for Ischemia and Suspected Torsion Score）が普及してきており、生まれて間もない新生児期など、本人が具体的に訴えられない場合の参考になると考えられています。TWISTスコアは下記の点があるかを見るスコアで、もともと小児の精巣捻転を診断するスコアでしたが、現在は思春期の男性にも応用されています。

TWISTスコアの項目

• 精巣が腫れている （2ポイント）
• 精巣が硬い (2ポイント)
• 精巣挙筋反射が消失している （1ポイント）
• 吐き気や嘔吐を伴う (1ポイント)
• 精巣の位置が高くなっている (1ポイント)

合計点によってリスクを分類でき、点数が高い方が精巣捻転で当てはまります。2点以下の場合は精巣捻転の可能性がないという報告が多いですが、2点以下でも精巣捻転を生じるという報告もあります。合計点の具体的なカットオフ値は年齢と統計データなどにより異なります。精巣の所見が難しいため、他にもTWISTスコアを模したスコアがあります。