治療中に、日常生活で気を付けることは何でしょうか?
めまいが起きやすい姿勢や動きを避けることが重要です。
めまいを起こしやすい頭の位置や動きは人によってまちまちですが、首を前後に曲げる動作でめまいが起きる人が比較的多いです。
そのため、下を向く動作をなるべく避け、下を向く必要のあるときは頭だけなく体ごと動くようにするといいでしょう。
具体的には、
- かがんで靴ひもを結ぶ動作を避けるため、ひも靴以外のタイプの靴を履く
- 足元を見るときは頭だけ下げるのではなく、しゃがみこむようにする
などを心がけてみてください。
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最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
良性発作性頭位めまい症かどうか知りたいです。 仰向けで大丈夫でも、体を起こすとめまいと吐き気がひどく、めまいが軽くなってから受診しても大丈夫でしょうか?
仰向けで寝ていると大丈夫ですが、今朝から体を起こすとぐるぐる目が回ってめまいがし、吐き気もして気持ち悪いです。動くのも大変です。良性発作性頭位めまい症なのでしょうか。めまいが軽くなってから受診してもいいでしょうか?
30代 / 女性
ご相談いただきありがとうございます。
良性発作性頭位めまい症について
めまいが突然起こり、特に体を動かしたときに強く感じる場合、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の可能性があります。この症状は、耳の中にある小さな結晶が動くことで引き起こされることが多いです。仰向けで寝ているときは症状が軽減することが多いですが、体を起こしたり、頭を動かしたりするとめまいが強くなることがあります。
ただ、めまいには他にもさまざまな原因が考えられます。例えば、内耳の炎症やメニエール病、ときに脳の問題のこともあります。
以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診することが重要です。
- めまいが非常に強く、日常生活に支障をきたす
- 吐き気や嘔吐が続く
- 片側の手足のしびれや麻痺、言語障害がある
- 視力の変化や二重視がある
- 意識がもうろうとする
これらの症状は、重篤な疾患を示唆する可能性があるため、早急な対応が必要です。
良性発作性頭位めまい症の場合、症状が軽くなると原因がわからず診断できないことがあります。めまい症状がある時、早めの耳鼻咽喉科や脳神経内科を受診することをお勧めします。
まとめ
めまいが軽くなると原因がわからないことがあり、早めに耳鼻咽喉科や神経内科を受診することをお勧めします。お近くの耳鼻咽喉科や脳神経内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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めまいと下痢、他の検査は必要ですか?
今朝、朝食の準備で30分ほど立っていたところ、めまいと吐き気に襲われ、それから4〜5時間ほど経っても症状が続いています。めまいが始まった当初から下痢気味なのも気になります。 これまでも横になった際に頭を左右どちらかに傾けると、回転するような感覚に襲われることが何度かありました。昨年も3回ほどありました。ただ、その際は頭の位置を戻せばめまいはおさまり、1~2週間程度で完全に回復していました。 耳鼻科ですでに検査を受け、「異常なし」との診断を受けました。医師からは良性発作性頭位めまい症の疑いもあるが、症状は数日で治まるとのことでした。 耳鼻科以外で検査を受けた方が良いのか、アドバイスをいただけたらと思います。
20代 / 女性
ご相談ありがとうございます。耳鼻咽喉科での検査結果に異常がなかったとのことですが、めまいや吐き気が続いているため、耳鼻咽喉科の再検査を含めて他の診療科での検査を検討する必要はあるかもしれません。
考えられる病気について
良性発作性頭位めまい症
まず、良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、頭の位置を変えたときにめまいが起こることが特徴です。これは耳の中の小さな結晶が動くことで起こるもので、通常は数日から数週間で改善します。しかし、再発することもあります。長い方は2-3週間症状が持続することもあるので、現在の症状が改善傾向なものの持続している場合は、BPPVが治るのに時間がかかっている可能性があります。
メニエール病
次に、メニエール病も考えられます。これは内耳の異常で、めまい、耳鳴り、難聴が特徴です。メニエール病は繰り返し発作が起こることがあり、長期間続くこともあります。ただし、難聴や耳鳴りが無い状況であれば可能性は下がります。
片頭痛
また、片頭痛もめまいや吐き気を引き起こすことがあります。片頭痛は頭痛だけでなく、光や音に対する過敏症状も伴うことが多いです。
貧血や脱水症
さらに、貧血や脱水症もめまいや吐き気の原因となることがあります。特に下痢が続いている場合、体内の水分や電解質が不足し、脱水症状を引き起こすことがあります。
受診の目安
- めまいや吐き気が数日以上続く場合
- めまいに加えて耳鳴りや難聴がある場合
- 強い頭痛や視覚異常がある場合
- 立ち上がるときにふらつきが強い場合
- 下痢が続き、脱水症状が疑われる場合
これらの症状がある場合、内科や脳神経内科、心療内科などの受診をお勧めします。
まとめ
めまいや吐き気が続く場合、良性発作性頭位めまい症以外にもメニエール病、片頭痛、貧血、脱水症などが考えられます。特に症状が数日以上続く場合や、内科や脳神経内科の受診をお勧めします。お近くの医療機関は、こちらから検索できますのでご活用ください。
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(参考文献)
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