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痛み止めを毎日飲んでも大丈夫?|日数の数え方と受診時の伝え方

医師の監修は本記事の医学的内容に限られます。記事内で紹介する製品の選定は監修者によるものではなく、監修者が製品の効果・効能を保証するものではありません。


ロキソニン(ロキソプロフェン)を毎日飲んでも大丈夫か気になっている方へ。毎日飲み続けている状態は、注意が必要とされるラインを超えています。ただ急にやめるのは逆効果になることがあるため、まず飲んだ日数を正確に把握することから始めます。


Q.痛み止めを毎日飲んでも大丈夫?

毎日飲み続けることは危険なので避けることが望ましいです。

痛み止めを月に一定日数以上、3か月を超えて使い続けると、かえって頭痛が増えることがあります。これが「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」で、目安は1か月あたりの服用日数で示されています。

  • 単一成分の鎮痛薬(鎮痛成分が1つだけ。ロキソプロフェンなど):1か月に15日以上
  • 複合鎮痛薬(鎮痛成分が2つ以上かカフェイン入り):1か月に10日以上

毎日飲めば1か月で約30日。どちらの目安も大きく超えます。自分の薬がどちらかは[頭痛に効く薬にはどんな種類がある?]をご確認ください。

市販薬の用法・用量は製品ごとに定められています。他の解熱鎮痛薬やかぜ薬との併用、服用前後の飲酒、長期連続の服用は避けることとされています。

自己判断で急にやめないでください。かえって頭痛が強く出ることがあります。減らし方は医師と決めます。


Q.飲んだ日数はどう数えて記録する?

「回数」ではなく「日数」で数えます。

日本頭痛学会が示す目安は「1か月に10日以上」「1か月に15日以上」と、日数の単位で定められています。1日に2回飲んだ日も1回だけの日も、同じ「1日」として数えます。回数で数えていると実際より少なく見積もってしまい、「1日1回だけだから大丈夫」と思っていても月に15日飲んでいれば目安に達します。

何を記録すればよいか

日本頭痛学会の「頭痛ダイアリー」は次の項目を記録する形になっています。

日本頭痛学会の頭痛ダイアリーで記録する項目をまとめた表です。日付と時間帯は、午前・午後・夜のいつ起こったか。痛みの性質は、脈打つ痛みか、締め付けられる痛みかなど。持続時間は、どのくらい続いたか。頭痛の程度は、重度(+++)・中等度(++)・軽度(+)の3段階。随伴症状は、吐きけ、光・音・匂いへの過敏性。服用した薬と効果は、薬剤名と、効いたかどうか。日常生活への影響度は、3段階で評価。月経期間は、該当する場合に記録します。

薬の効果は効いた場合は「○」、やや効いた場合は「△」で囲むと示されています。記録すると自分の頭痛のパターンがわかり、医師にも情報が伝わります。

続けやすくするコツ

専用の用紙がなくても、「頭痛があった日」と「痛み止めを飲んだ日」の2つに印をつけるだけで月あたりの日数はわかります。カレンダーやスマートフォンのメモでも構いません。


Q.受診するときは何を伝える?

記録をそのまま持参するのが、いちばん正確に伝わります。

言葉だけで説明すると、直近の強い頭痛の印象に引っぱられて頻度が実際とずれて伝わることがあります。とくに伝えたいのは次の点です。

  1. 痛み止めを飲んだ日数(1か月あたり何日か)
  2. 頭痛があった日数(1か月あたり何日か)
  3. 飲んでいる薬の名前(市販薬も含めてすべて。同じ成分が重複していることがあります)
  4. 効いたかどうか、以前と比べて効きにくくなっていないか
  5. 頭痛の程度と、日常生活への支障の大きさ
  6. 吐きけや、光・音・匂いへの過敏性があるか

どこに持っていくか

頭痛外来・脳神経内科・脳神経外科などです。日本頭痛学会は、薬を連日飲んだり効果がなくなってきたと思ったら自己判断で薬を飲むことはやめ、早めに頭痛専門医に相談するとよいとしています。慢性的に続く頭痛は脳神経内科・頭痛専門外来・脳神経外科の受診が推奨されています。

記録を持って受診すると、毎日飲み続けている状態そのものが治療の対象になり得ることが伝わり、頭痛のタイプの診断もつきます。そのうえで、発作時の薬とは別の治療の選択肢が出てきます。生活に支障がある頭痛が月に3日以上ある場合は予防療法の検討が勧められています。また近年は、薬剤の使用過多による頭痛を起こしにくいとされる新しいタイプの飲み薬も登場しています。

受診の目安は[片頭痛(偏頭痛)や薬物乱用頭痛では、何科を受診すればよいですか?]、効かない原因は[頭痛薬が効かないのはなぜ?]で解説しています。


Q.すぐに受診が必要な危険な頭痛のサインとは?

次の頭痛は、記録を取る前に頭痛外来・脳神経内科・脳神経外科などの受診をご検討ください。

  • これまでに経験がないひどい頭痛
  • 突発して短時間でピークに達するような頭痛
  • 熱がある、手足の麻痺やしびれを伴う場合は至急
  • 数週間のうちに悪化していく頭痛

よくある疑問とその回答

Q. ロキソニンを毎日飲んでも大丈夫ですか?

毎日飲み続けることは薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)や薬の副作用のリスクからも避けるべきです。一度受診をして医師に相談することが必要です。


まとめ

ロキソプロフェンなどの痛み止めを毎日飲んでも大丈夫か。毎日飲み続けると、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の目安を超えます。数えるのは「回数」ではなく「日数」。何回飲んでも1日です。受診時は記録を持参し、服薬日数・頭痛日数・薬の名前を伝えます。飲む日数が増えにくい薬も選択肢です。自己判断で急にやめず、頭痛外来・脳神経内科・脳神経外科などへのご相談をご検討ください。


出典

・日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」 (2026年8月26日閲覧)

https://www.jhsnet.net/ippan_zutu_kaisetu_05.html

・日本頭痛学会「頭痛ダイアリーで頭痛を攻略」 (頭痛ダイアリー本体:https://www.jhsnet.net/pdf/headachediary.pdf )(2026年8月26日閲覧)

https://www.jhsnet.net/dr_medical_diary.html

・日本頭痛学会「頭痛とは/頭痛がおこったら/頭痛の分類」 (2026年8月26日閲覧)

https://www.jhsnet.net/ippan_zutu_kaisetu_01.html

・厚生労働省医薬食品局安全対策課長・審査管理課長通知「かぜ薬等の添付文書等に記載する使用上の注意について」(薬食安発第1014004号・薬食審査発第1014005号)2011年10月14日 (2026年8月30日閲覧)

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb7826&dataType=1&pageNo=1

・日本頭痛学会「CGRP関連新規片頭痛治療薬ガイドライン(暫定版)」 (2026年8月28日閲覧)

https://www.jhsnet.net/guideline_CGRP.html

本記事は 2026年10月1日 の情報に基づいて作成されています。最新の情報は各出典元でご確認ください

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を行うものではありません。また、特定の医薬品の効果を保証するものでもありません。医薬品は、医師・薬剤師の指示や添付文書に従って使用してください。症状がつらい場合や長引く場合は、医療機関への相談をご検討ください。本記事は公開時点の情報に基づいて作成されています。