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片頭痛の予防薬にはどんな種類がある?|注射と飲み薬の違いを解説

医師の監修は本記事の医学的内容に限られます。記事内で紹介する製品の選定は監修者によるものではなく、監修者が製品の効果・効能を保証するものではありません。


片頭痛には、発作が起きたときの薬(発作薬)とは別に、発作そのものを起こりにくくする薬(予防薬)があります。片頭痛の予防薬は大きく注射と内服薬があります。注射と飲み薬の違いを解説します。


Q.片頭痛の予防薬にはどんな種類がある?

CGRP関連薬の注射薬と飲み薬、そしてβ遮断薬や抗てんかん薬など従来から使われてきた飲み薬があります。

CGRP関連薬の飲み薬は、近年使えるようになった選択肢です。グループごとの違いは[片頭痛の予防薬の一覧]で解説しています。


Q.注射薬と飲み薬はどう違う?

投与のしかたと、続けるうえでの負担が違います。

学会のガイドラインに記載されている内容をもとに整理します。

片頭痛の予防に使うCGRP関連薬の注射と飲み薬を比べた表です。使い方は、注射が皮下注射、飲み薬が内服。頻度は、注射が4週間に1回、または12週間に1回、飲み薬が1日1回、または2日1回(いずれも薬剤により異なる)。どこで使うかは、注射が頭痛診療に精通している専門医が所属しており、薬の副作用に対応できる医療機関での投与が必要で、条件を満たせば在宅で自己注射できる薬剤もある、飲み薬が自宅で内服。国内で使えるようになった時期は、注射が2021年以降、飲み薬が2025年12月以降。予防以外の使い方は、注射が予防(発症抑制)のみ、飲み薬が予防のみの薬と、発作が起きたときの治療にも使える薬があります。

続けやすさの観点では、通院の負担が最も大きな違いです。注射薬は原則として医療機関で投与するため、4週間に1回の投与であれば月1回の通院が必要になります。月1回の定期的な受診が困難な患者にとって、在宅自己注射が治療の継続につながるとされています。飲み薬は自宅で内服するため、この通院の負担が生じません。一方、飲み薬は服用の頻度が高くなります。注射が4週間から12週間に1回であるのに対し、飲み薬は1日1回または2日1回の服用です。飲み忘れの管理は飲み薬のほうが必要になります。

飲み薬の特徴として、経口のCGRP受容体拮抗薬には心血管系への影響が少なく、痛み止めの飲みすぎによって起こる「薬剤の使用過多による頭痛」を誘発しにくいという性質が挙げられています。市販の痛み止めで対処してきた方にとっては、注射と飲み薬を比べるうえでの判断材料になります。

なお効果の比べ方については注意が必要です。注射薬と飲み薬を直接比較した結果をここで示すことはできません。どちらが自分に合うかは、頭痛の状況や持病、生活のしかたによって変わるため、医師との相談で決める内容になります。


Q.どんな場合に予防薬を検討する?

目安は2段階あります。

まず予防療法を検討する段階で、生活に支障がある頭痛が月3日以上ある場合が目安です。次にCGRP関連薬を保険で使う段階で、片頭痛の日数などの条件があります([片頭痛の予防薬の一覧])。


Q.すぐに受診が必要な危険な頭痛のサインとは?

次のような頭痛は、予防の相談より先に受診が必要です。

  • これまでに経験がないひどい頭痛
  • 突発して短時間でピークに達するような頭痛
  • 熱がある、手足の麻痺やしびれを伴う場合は至急
  • 数週間のうちに悪化していく頭痛

頭痛外来・脳神経内科・脳神経外科などの受診をご検討ください。頭痛薬が効かない状態が続いている場合の相談先は[頭痛薬が効かないのはなぜ?]で解説しています。

なお予防薬は自己判断で中止せず、続けるかどうかを医師と決めます。


よくある疑問とその回答

Q. 予防薬は市販で買えますか?

買えません。医師の処方が必要です([片頭痛の予防薬は市販で買える?])。

Q. 予防薬を使えば頭痛はなくなりますか?

発作を起こりにくくする薬で、なくなると保証はできません。


まとめ

片頭痛の予防薬には、CGRP関連薬の注射と飲み薬、従来から使われてきた飲み薬があります。注射と飲み薬を直接比べた効果のデータはなく、違いは続けやすさに出ます。注射は原則として医療機関での投与が必要で、飲み薬は服用の頻度が高いかわりに自宅で続けられます。注射に抵抗があっても飲み薬という選択肢があるため、医療機関へのご相談をご検討ください。


出典

・日本頭痛学会「CGRP関連新規片頭痛治療薬ガイドライン(暫定版)」 (2026年8月26日閲覧)

https://www.jhsnet.net/guideline_CGRP.html

・日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修「頭痛の診療ガイドライン2021」医学書院、2021年 (2026年8月26日閲覧)

https://www.jhsnet.net/guideline.html

・日本頭痛学会「頭痛とは/頭痛がおこったら/頭痛の分類」 (2026年8月30日閲覧)

https://www.jhsnet.net/ippan_zutu_kaisetu_01.html

本記事は 2026年10月1日 の情報に基づいて作成されています。最新の情報は各出典元でご確認ください

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を行うものではありません。また、特定の医薬品の効果を保証するものでもありません。医薬品は、医師・薬剤師の指示や添付文書に従って使用してください。症状がつらい場合や長引く場合は、医療機関への相談をご検討ください。本記事は公開時点の情報に基づいて作成されています。