トファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)には、どのような効果がありますか?
既存治療で効果不十分な関節リウマチ、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の症状を改善します。
トファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)は「ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤」という種類の薬で、体の中で炎症や免疫の異常を引き起こす信号の伝達をブロックすることで効果を発揮します。
具体的には、ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を阻害することで、炎症に関わる複数の物質(サイトカインなど)の細胞内での信号伝達を妨げ、免疫反応を抑制します。
この薬が処方される病気と、その効果は次の通りです。
- 既存治療で効果不十分な関節リウマチ:関節の痛みや腫れといった症状を改善し、 関節が壊れていくこと(関節破壊)の進行を抑える効果も臨床試験で確認されています。
- 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解(症状の軽減・消失)導入および維持療法:炎症を抑え、症状が落ち着いた状態(寛解)に導き、その状態を維持するのを助けます。
関節リウマチに使用される場合は、メトトレキサートをはじめとする少なくともひとつの抗リウマチ薬などによる適切な治療を行っても、まだ症状が残っている患者さんに使用されます。潰瘍性大腸炎に使用する場合も、ステロイドや生物学的製剤などの既存の治療を適切に行っても、症状が残っている場合に使用されます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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