カピバセルチブ(トルカプⓇ)の作用機序を教えてください。
がん細胞の増殖に関わる「AKT」という物質の働きを妨げることで、がんの増殖を抑えます。
カピバセルチブ(トルカプⓇ)は、細胞の増殖や生存に関わる「AKT」という酵素の働きを選択的に阻害する薬です。
ヒトの体の中には、細胞が増えるための指令を伝える「PI3K/AKT/PTEN経路」という仕組みがあります。特定のがん細胞では、この経路が異常に活発になることで、細胞が過剰に増殖してしまいます。
カピバセルチブ(トルカプⓇ)は、この経路の中心的な役割を担うAKTの働きを直接ブロックします。これにより、増殖の指令が下流に伝わるのを止め、がん細胞の増殖にブレーキをかけると考えられています。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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