トラスツズマブ エムタンシン(カドサイラⓇ)の作用するメカニズムを教えてください。
HER2という細胞増殖に関わるたんぱく質の働きを抑えたり、細胞に入ってがん細胞の増殖を抑えます。
このお薬は、HER2という細胞増殖に関わっているたんぱく質の働きを抑える作用があるとともに、HER2が細胞表面に現れているがん細胞の中に入り込んで細胞の増殖を抑える作用を持っています。
そのため、HER2陽性というタイプの乳がんの治療として用いられます。
ただし、HER2陽性のすべての患者さんに使用するわけではなく、手術が困難な場合や、再発した場合、手術の後の治療薬として用いられます。
なお、HER2とは、細胞の増殖に関係しているたんぱく質です。このたんぱく質が過剰になると細胞の増殖がコントロールできなくなることが知られています。
乳がんの15~20%では、HER2が1,000~10,000倍にも増えることがあり、HER2を作る指令を出す遺伝子も増えています。このような乳がんを「HER2陽性」といいます。
県立宮崎病院 一般内科
井上 志穂 監修
(参考文献)
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