カベルゴリン(カバサールⓇ)には、どのような効果がありますか?
パーキンソン病の症状緩和や、プロラクチン過剰による疾患などの治療に用いられます。
カベルゴリン(カバサールⓇ)は、「パーキンソン病治療剤」および「高プロラクチン血症治療剤(麦角(ばっかく)製剤)」という種類の飲み薬です。この薬の有効成分は、脳内の神経伝達物質であるドパミンの受容体(受け取る部分)に作用することで効果を発揮します。
このお薬が使用される病気や症状は多岐にわたり、主な効果は以下の通りです。
パーキンソン病の症状の緩和
- 脳内のドパミンの働きを強め、パーキンソン病の症状を緩和します。
- 緩和される症状の例:手足のふるえ、筋肉が硬くなる(筋強剛)、動作が緩慢になる、歩行障害など。
- なお、この薬は、非麦角製剤と呼ばれる別の種類の薬での治療が不十分だったり、副作用で治療が難しかったりする場合に用いられます。
プロラクチン(乳汁分泌を促すホルモン)の過剰分泌の抑制
- 下垂体(脳の下にあるホルモンを出す器官)のドパミン受容体に作用し、プロラクチンの過剰な分泌を特異的に抑えます。
- これにより、以下のような病気や症状が改善されます。
- 乳汁漏出症(異常な乳汁分泌)
- 高プロラクチン血性排卵障害(プロラクチン過剰による排卵の異常)
- 高プロラクチン血性下垂体腺腫(良性の腫瘍。外科的処置を必要としない場合に限る)
産後の乳汁分泌抑制
- 出産後に乳汁分泌を抑える目的(産褥性乳汁分泌抑制)で使用されます。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症抑制
- 生殖補助医療を受ける方で、OHSSの発症リスクが高いと判断された場合に、発症を予防する目的で使われます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
