メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(ヒスロンHⓇ)の作用機序について教えてください。
DNA合成抑制、下垂体・副腎・性腺系抑制、抗エストロゲン作用で抗腫瘍効果を発揮します。
メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(ヒスロンHⓇ)は、主にがん細胞が増えるのを抑えるために働きます。その働き方はいくつかあります。
- DNA合成の抑制:がん細胞が分裂して増えていくためには、細胞の設計図であるDNAを作る必要があります。このお薬は、DNAが作られるのを邪魔することで、がん細胞が増えるのを抑えます。
- 下垂体(かすいたい)・副腎(ふくじん)・性腺(せいせん)系への抑制作用:体の中には、ホルモンの分泌をコントロールしている下垂体や副腎、性腺という場所があります。この薬は、これらの働きを抑えることで、がんの成長に関わるホルモン(特にエストロゲンなど)の量を減らし、がん細胞が増えにくい環境を作ります。
- 抗エストロゲン作用:乳がんや子宮体がんの中には、エストロゲンという女性ホルモンが関わって大きくなるタイプがあります。この薬は、エストロゲンががん細胞に作用するのを直接的に邪魔することで、がん細胞の増殖を抑えます。
これらの複数の作用を通じて、がん細胞の増殖を抑えると考えられています。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです