ボルテゾミブ(ベルケイドⓇ)の投与方法について教えてください。

ボルテゾミブは静脈または皮下注射で、週1~2回の投与スケジュールが用いられます。

解説

ボルテゾミブは、対象疾患である多発性骨髄腫マントル細胞リンパ腫、原発性マクログロブリン血症およびリンパ形質細胞リンパ腫、全身性ALアミロイドーシスのいずれに対しても成人に1日1回 1.3mg/m2(体表面積)を静注もしくは皮下投与となっています。

ここでは「多発性骨髄腫」に対する投与スケジュールをご紹介します。

「多発性骨髄腫」の用法・用量

通常、成人には、1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を、以下のA法またはB法で静脈内投与又は皮下投与します。本剤は最低72時間空けて投与します。

A法(他の抗悪性腫瘍剤と併用する)

週2回、2週間(1、4、8、11日目)投与した後、10日間休薬(12~21日目)します。この3週間を1サイクルとし、2または8サイクルまで投与を繰り返します。


3または9サイクル以降は、週1回、2週間(1、8日目)投与し、13日間休薬(9~21日目)します。この3週間を1サイクルとし、18サイクルまで投与を繰り返します。


週1回投与への移行時期は併用する抗悪性腫瘍剤を考慮して選択します。

B法(再発又は難治性の場合に限る)

週2回、2週間(1、4、8、11日目)投与した後、10日間休薬(12~21日目)します。この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返します。

8サイクルを超えて継続投与する場合には上記の用法・用量で投与を継続するか、または維持療法として週1回、4週間(1、8、15、22日目)投与した後、13日間休薬(23~35日目)します。この5週間を1サイクルとし、投与を繰り返します。

いずれの場合も、患者さんの状態に応じて適宜減量されますので、実際の投与スケジュールについては医師にご相談ください。

公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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(参考文献)

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