マクログロブリン血症
「マクログロブリン血症」とは、形質細胞腫瘍の1つで、マクログロブリンと呼ばれる抗体が過剰に生産される病気です。多くは無症状ですが、異常出血、細菌感染、骨粗鬆症が見られることもあります。血液検査や骨髄生検などで診断されます。血液内科にて化学療法やステロイド療法を行います。
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
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形質細胞腫瘍という血液のがんの一種で、免疫グロブリンが過剰に産生され症状が出る病気です。
ゆっくりと病気は進行します。タンパクの異常により臓器不全や、造血能の低下が見られます。
進行はゆっくりで診断後から5〜10年ほどと言われています。年齢や血液の数値により見通しに幅があります。
マクログロブリン血症を放置すると、多様な合併症を生じる可能性があり、定期的な経過観察が必要です。
骨髄で同一の免疫グロブリンM (IgM)を産生する異常細胞が増える低悪性度リンパ腫です。
マクログロブリン血症は腫瘍性、クリオグロブリン血症は炎症性疾患です。
マクログロブリン血症は免疫グロブリンM (IgM)の増加により、過粘稠度症候群を引き起こします。
脱水予防と栄養バランスに配慮し、冷飲食物や生ものは控えることが大切です。
症状について
原因は明確にはなっていませんが、MYD88などの遺伝子異常が発症に関与する可能性が指摘されています。
疲労感、体重減少、視力障害、出血しやすい、手足のしびれなどが見られます。他、リンパ節や脾臓の腫れなどさまざまです。
ほとんど初期症状はありません。進行すると貧血や疲労感、筋力の低下、出血しやすいなどの症状が起こります。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
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(参考文献)
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