マクログロブリン血症の場合、食事で気をつけることはありますか?
脱水予防と栄養バランスに配慮し、冷飲食物や生ものは控えることが大切です。
マクログロブリン血症に対して、特別な食事療法は現在のところ確立されていませんが、全身状態や治療内容に応じて注意が必要です。
特に、高免疫グロブリンM (IgM)血症に伴う過粘稠度症候群のリスクがある場合には、脱水を避けるための十分な水分摂取が重要です。脱水は血液の粘稠度をさらに高め、症状を悪化させる可能性があります。
また、治療に伴う副作用(例:化学療法による免疫抑制や貧血)に対処する目的で、バランスのよい栄養摂取が推奨されます。
例えば、感染症予防のために生もの(刺身、生卵、生野菜)を避ける、鉄欠乏を防ぐために鉄分を含む食品(レバー、赤身の肉、ほうれん草など)を、適度に摂取するなどが挙げられます。
また、寒冷凝集素症を伴う場合には、冷水や冷たい食べ物・飲み物で症状(レイノー現象など)が誘発されることがあるため、冷たい飲食物の摂取を控える配慮が必要です。
患者さん個々の状態により異なるため、主治医や管理栄養士と相談し、治療計画に沿った食生活を心がけることが重要です。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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