デュピルマブ(デュピクセントⓇ)はアトピーに効果がありますか?

アトピー性皮膚炎の炎症の原因物質(IL-4/IL-13)の働きを抑えることにより、症状を改善します。

解説

デュピルマブ(デュピクセントⓇ︎)は、炎症の原因物質であるインターロイキン‐4および‐13(IL-4/IL-13)の受容体の一部に特異的に結合することにより、その働きを抑え、炎症やかゆみなどの症状を改善します。

例えば、アトピー性皮膚炎を対象とした研究では、以下のような結果が報告されています。

対象患者

ストロングクラス以上のステロイド軟こうなどを使用しても十分な効果がみられなかった中等症~重症の成人の患者さん

投与方法

本剤300mg(初回のみ600mg)を2週に1回、16週間皮下投与

結果

68.9%(106例中73例)の患者さんで、湿疹の症状(EASIスコア*)が1/4程度に改善されました。
*EASIスコア:医師が、頭頸部、体幹、上肢、下肢の湿疹の重症度や範囲を判定してスコア化したもの

なお、デュピルマブは、以下のような条件を満たす病院でなければ取り扱いができません。

  • 一定以上の期間、皮膚科診療あるいはアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の診療経験のある医師がいる病院


また、デュピルマブの使用が認められるのは、他の適切な治療方法で十分に症状を抑えることができない場合に限られており、本剤投与中も病状に応じて保湿外用剤などを併用することが大切です。
薬の使用については、主治医や薬剤師によく相談してください。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

(参考文献)

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