ゴセレリン酢酸塩(ゾラデックスⓇ)の作用機序について教えてください。
このお薬は脳の下垂体へ作用し、性ホルモンを抑制することでがん細胞の増殖を抑えます。
ゴセレリン酢酸塩(ゾラデックスⓇ)は、「LH-RHアゴニスト」という種類のお薬です。 このお薬は、脳の「下垂体(かすいたい)」という、性ホルモンの分泌をコントロールする司令塔のような部分に作用します。下垂体には「LH-RH受容体」という特定の場所があり、このお薬はここに結合します。
薬を使い始めた最初の頃は、一時的に性ホルモンの分泌を促す作用がみられますが、続けて薬を使い続けると、下垂体がその刺激に慣れてしまい、性ホルモンを分泌する能力が低下します。 その結果、男性では精巣(せいそう)から分泌される「テストステロン」という男性ホルモン、女性では卵巣(らんそう)から分泌される「エストラジオール」という女性ホルモンが抑えられます。
これらの性ホルモンは、前立腺がんや乳がんの成長に関わっているため、ホルモンの量を減らすことで、がん細胞の増殖を抑え、最終的にがん細胞を死滅させる効果を発揮すると考えられています。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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