【医師監修】HPVワクチンは何歳が最も効果的?年齢別データで解説
この記事でわかること
- 接種する年齢による子宮頸がん予防効果の違い(早いほど高い)
- 日本の定期接種スケジュール(標準は中学1年)と、開始年齢による接種回数の違い
Q.HPVワクチンはいつ・何歳で接種するのが効果的ですか?
HPVワクチンは、HPVに感染する前に受けるほど高い効果が得られます。標準的には中学1年生(13歳になる年度)での接種がすすめられています。
イングランドの大規模な研究では、12〜13歳でHPVワクチンを受けた女性は、受けていない世代と比べて次のような結果が報告されています。
- 子宮頸がんになる割合が87%減少
- がんの手前の段階(前がん病変)が97%減少
一方、16〜18歳で受けた場合の子宮頸がん減少率は34%にとどまり、年齢が上がるほど効果は低くなります。スウェーデンの研究でも、17歳前の接種で88%減少、17歳以降では53%の減少でした。
Q.接種する年齢によって予防効果はどのくらい違いますか?
接種した年齢ごとの予防効果は、次のとおりです。
| 接種年齢 | 子宮頸がん減少率 | 出典 |
|---|---|---|
| 12〜13歳 | 87% | イングランドの研究 |
| 16〜18歳 | 34% | イングランドの研究 |
| 17歳未満 | 88% | スウェーデンの研究 |
| 17歳以降 | 53% | スウェーデンの研究 |
Q.日本の定期接種のスケジュールはどうなっていますか?
日本の定期接種のスケジュールは、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 小学6年〜高校1年相当の女子 |
| 標準的な接種時期 | 中学1年生(13歳になる年度) |
| 15歳未満で開始 | 2回で完了 |
| 15歳以降で開始 | 3回の接種が必要 |
| 公費で受けられる期限 | 高校1年相当の年度末まで |
出典
・Falcaro M, et al. "The effects of the national HPV vaccination programme in England, UK, on cervical cancer and grade 3 cervical intraepithelial neoplasia incidence." Lancet. 2021;398(10316):2084-2092.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34741816/
・Lei J, et al. "HPV Vaccination and the Risk of Invasive Cervical Cancer." N Engl J Med. 2020;383(14):1340-1348.
本記事は 2026年6月5日 の情報に基づいて作成されています。最新の情報は各出典元でご確認ください