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【医師監修】成人の肺炎球菌ワクチンの費用と対象|定期接種・任意接種の違い

成人の肺炎球菌ワクチンには、公費助成のある定期接種と、全額自費の任意接種があります。2026年4月から定期接種のワクチンがニューモバックスNP(PPSV23)からプレベナー20(PCV20)に変更されました[肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第8版. 2026.]。この記事では、定期接種の対象者・費用の目安・各ワクチンの接種区分を解説します。


この記事でわかること

  • 定期接種(65歳・公費助成)と任意接種(全額自費)の対象・費用の違い
  • 2026年4月以降の定期接種ワクチン(プレベナー20)と自己負担額の目安
  • 過去に肺炎球菌ワクチンを接種した人が次に受けられるワクチンと必要な間隔

肺炎球菌ワクチンの定期接種の対象は?

2026年4月以降、肺炎球菌ワクチンの定期接種の対象者は以下のとおりです。

  • 65歳の方(65歳の誕生日前日から66歳の誕生日前日まで)
  • 60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に障害がある方、またはHIVによる免疫機能障害がある方

過去に定期接種として肺炎球菌ワクチン(PPSV23)を接種した方は、原則として定期接種の対象外です。ただし、過去に任意接種で肺炎球菌ワクチン(PPSV23やPCV)を接種した方は、定期接種の対象となる可能性があります。個別通知が届いていない場合は、お住まいの市区町村へお問い合わせください[肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第8版. 2026.]。以前あった70歳・75歳・80歳など5歳刻みの経過措置は、2024年3月末で終了しています。

※ 対象年齢や条件は自治体によって細則が異なる場合があります。お住まいの自治体の窓口でご確認ください。


肺炎球菌ワクチンの費用はいくらかかる?

費用は、定期接種(公費助成あり)か任意接種(全額自費)かで大きく異なります。

定期接種(PCV20)の自己負担額

定期接種の場合、自治体からの公費助成があるため、自己負担額は一部で済みます。ただし、金額は自治体によって異なります。以下は一例です。

自治体例自己負担額
港区(東京都)1,500円
新宿区(東京都)5,500円
江東区(東京都)4,000〜5,500円
東大阪市(大阪府)4,500円
茨木市(大阪府)6,000円

※ 生活保護受給者や住民税非課税の方は、自己負担が免除される自治体もあります。詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。

任意接種の費用目安

定期接種の対象外の方や、定期接種で使用されないワクチンを希望する場合は、任意接種(全額自費)となります。

ワクチン費用目安(税込)接種区分(2026年4月〜)
プレベナー20(PCV20)約10,000〜15,000円定期接種(対象者)/ 任意接種
キャップバックス(PCV21)約15,000円任意接種
ニューモバックスNP(PPSV23)約7,000〜9,000円定期接種は終了

※ 費用は医療機関によって異なります。接種を希望する場合は、事前に医療機関へお問い合わせください。


定期接種と任意接種は何が違う?

定期接種は国が予防接種法に基づいて定めた接種で、対象者には自治体から公費助成があります。任意接種は自分の判断で受ける接種で、費用は全額自費です。

項目定期接種任意接種
根拠予防接種法(B類疾病)自己判断
費用公費助成あり(自己負担は一部)全額自費
対象ワクチン(2026年4月〜)プレベナー20(PCV20)キャップバックス(PCV21)・ニューモバックスNP(PPSV23)等
ワクチンの効果接種区分による違いなし接種区分による違いなし

定期接種・任意接種ともに、ワクチンとしての効果に違いはありません[肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第8版. 2026.]。「定期接種だから効果が高い」「任意接種だから効果が低い」ということはなく、違いは費用負担の仕組みです。


過去に接種した人はどうすればいい?

過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は、次に接種するワクチンの選択肢や間隔が変わります[肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第8版. 2026.]。

ニューモバックスNP(PPSV23)を接種済みの方

  • 前回の接種から1年以上の間隔をあけることで、プレベナー20(PCV20)またはキャップバックス(PCV21)の接種が可能です
  • 過去に定期接種としてPPSV23を接種した方は、原則として再度の定期接種の対象外となります
  • 過去に任意接種としてPPSV23を接種した方は、定期接種の対象となる可能性があります。お住まいの市区町村へお問い合わせください

プレベナー13(PCV13)を接種済みの方

  • 以前使われていたプレベナー13を接種済みの方も、1年以上の間隔をあけてPCV20またはPCV21の任意接種が可能です

ご注意:過去の接種歴によって接種できるワクチンや必要な間隔が異なります。接種歴が不明な場合は、かかりつけ医へのご相談をご検討ください。


よくある疑問

Q.65歳を過ぎてしまったら定期接種は受けられない?

2026年4月時点の制度では、定期接種の対象は65歳の1年間(65歳の誕生日前日から66歳の誕生日前日まで)です。この期間を過ぎると定期接種の対象外となりますが、任意接種(自費)として接種すること自体は可能です。

Q.接種はどこで受けられる?

定期接種の場合は、お住まいの自治体が指定する医療機関で受けられます。自治体から届く案内や、自治体のWebサイトで指定医療機関を確認できます。任意接種の場合は、接種を取り扱っている医療機関にお問い合わせください。

Q.3種類のワクチンの効果や特徴の違いは?

プレベナー20(PCV20)・キャップバックス(PCV21)・ニューモバックスNP(PPSV23)の3種類には、ワクチンのタイプ(結合型・多糖体)や対応する肺炎球菌の型の数などに違いがあります。詳しくは関連記事「成人の肺炎球菌ワクチンの種類と違い|PCV20・PCV21・PPSV23を比較」をご覧ください。


まとめ

  • 成人の肺炎球菌ワクチンには、公費助成のある定期接種全額自費の任意接種があります
  • 2026年4月以降の定期接種の対象は、65歳の方60〜64歳で特定の疾患がある方です
  • 定期接種のワクチンはプレベナー20(PCV20)で、自己負担額は自治体により約1,500〜6,000円です
  • キャップバックス(PCV21)は任意接種(全額自費・約15,000円)です
  • 過去にニューモバックスNP等を接種済みの方は、1年以上あけてPCV20またはPCV21を接種できます(定期接種歴がある方は原則対象外、任意接種歴のみの方は定期接種の対象となる可能性あり)
  • 対象や費用の詳細は、お住まいの自治体やかかりつけ医・医療機関にご確認ください

出典

日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第8版 一部修正)」(2026年6月15日)

厚生労働省「肺炎球菌感染症(高齢者)」

新宿区「高齢者肺炎球菌予防接種」

江東区「高齢者肺炎球菌予防接種」

本記事は 2026年6月25日 の情報に基づいて作成されています。最新の情報は各出典元でご確認ください

※ この記事は医療情報の提供を目的としており、医学的アドバイス、診断、治療を目的としたものではありません。症状や治療については、医師へのご相談をご検討ください。


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