癜風・マラセチア毛包炎
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
癜風とは
皮ふ表面への真菌(カビ)感染症です。感染部位皮ふが褐色や白色に変化することがあり、変色が回復するのに数カ月から数年かかることもあります。
「癜風」とはどのような病気ですか?
マラセチアと呼ばれるカビが、皮膚で増殖することで皮疹が出現する病気です。
癜風(でんぷう)とは、酵母様真菌(カビ)の一種であるマラセチア(Malassezia)属のうちMalassezia. globosa、Malassezia. restrictaといった汗の出やすい箇所に常在している真菌が、過剰に増殖することで皮膚に病変をつくる病気です。
胸部・背部から肩にかけて円形~円形に似た淡い褐色斑、脱色素斑(白斑)、赤褐色斑がまだら状に多発して、一部は重なったように見えることがあります。
褐色斑をつくるものを黒色癜風、脱色素斑をつくるものを白色癜風と呼びます。
癜風の症状
癜風ではどのような症状がありますか?
体に色味を帯びたり色が抜けたような丸い皮疹が出ます。
癜風では、胸部・背部から肩にかけて円形~円形に似た淡い褐色斑、脱色素斑(白斑)、赤褐色斑がまだら状に多発して、一部は重なったように見えることがあります。
皮疹は平坦で、単なる色味のように見えますが、爪やメスでこすると、鱗屑(かさかさした粉のような皮膚表面)が出てくるという特徴があります。
自覚症状はないことが多く、あっても軽い赤みや痒みがみられる程度と言われています。
発汗量の増える春~夏にかけて発症しやすくなり、10~20代前後の若い人に多いとされています。
癜風の原因
癜風の原因は何がありますか?
マラセチアというカビが原因となります。
癜風の原因は、酵母様真菌(カビ)の一種であるマラセチア(Malassezia)属のうち、Malassezia. globosa、Malassezia. restrictaといった汗の出やすい箇所に常在している真菌の過剰な増殖です。
Malasseziaは汗や皮脂が出やすい箇所に常在する二相性真菌で、球状の胞子と短い菌糸をもっています。
なお、癜風で色が変わる詳しい原因は不明ですが、Malassezia由来産物がメラノサイトやチロシナーゼ活性といった皮膚の色に関わる細胞に異常をきたすのではないかと考えられています。
癜風の原因としてストレスは考えられますか?
特にストレスとの関連性はないと思います。
「癜風の原因としてストレスは考えられますか?」に関しては、以下に個人の見解を記載します。
癜風の検査・診断
癜風のセルフチェックはできますか?
症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
「癜風のセルフチェックはできますか?」に関しては、以下に個人の見解を記載します。
癜風は、写真や画像だけでも診断できますか?
できることもありますが、できれば皮膚科を受診しましょう。
癜風は、写真や画像だけで診断できることもありますが、できれば皮膚科を受診しましょう。
癜風とは、真菌(カビ)の一種であるマラセチア(Malassezia)属が、過剰に増殖することで皮膚に病変をつくる病気です。
その診断は写真や画像を見ただけで行えることもありますが、より確実な診断のためには、皮膚をこすり取ったものを顕微鏡で見て、真菌の有無を確認する検査をした方が良いでしょう。そういった顕微鏡検査は、ほとんどの場合皮膚科医が行います。病院ではなくクリニックでも行える検査ですので、癜風かどうか気になる方は気軽に皮膚科を受診しましょう。
癜風の治療・対処法
癜風・マラセチア毛包炎への対処法は?
皮ふ科での検査、治療をお勧めします。
癜風の場合、主にどのような治療をしますか?
カビに対する抗真菌薬を使います。
癜風の原因はマラセチア(Malassezia)という真菌(カビ)の一種であるため、それに対する抗真菌薬による治療を行うことが基本です。
抗真菌薬の塗り薬を数週間行えば治癒することがほとんどですが、夏季など汗が多い季節には再発してしまうこともあります。重症例や再発が多い方には抗真菌薬の飲み薬を使うことも稀にあります。
また、皮膚表面にカビがつかないよう、汗や皮脂を石鹸で毎日きれいに洗い流すことも大切です。カビに対して効果がある石鹸も市販されていますので、そういった石鹸を使うのも良いでしょう。
受診の目安・何科を受診するべきか
癜風を放置するとどうなりますか?
体中に広がることもあります。
癜風を放置すると、体中に皮疹が広がったり、他人にうつしてしまうことがあります。
癜風の原因は、酵母様真菌(カビ)の一種であるマラセチア(Malassezia)属のうち、Malassezia. globosa、Malassezia. restrictaといった、人間の汗が出やすい箇所に常在している真菌です。常在している真菌とはいえ、癜風のため過剰に増殖してしまうと、接触により他人にうつしてしまうリスクもあるので注意が必要です。
癜風かどうか気になる方は、皮膚科を受診しましょう。
癜風が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
皮膚科を受診しましょう。
癜風が疑われる場合は、皮膚科を受診しましょう。
癜風とは、真菌(カビ)の一種であるマラセチア(Malassezia)属が、過剰に増殖することで皮膚に病変をつくる病気です。
その診断は視診だけで行えることもありますが、より確実な診断のためには、皮膚をこすり取ったものを顕微鏡で見て、真菌の有無を確認する検査をした方が良いでしょう。そういった顕微鏡検査は、ほとんどの場合皮膚科医が行います。病院ではなくクリニックでも行える検査ですので、癜風かどうか気になる方は気軽に皮膚科を受診しましょう。
癜風・マラセチア毛包炎の専門医がいる近くの病院はありますか?
癜風・マラセチア毛包炎の専門医がいる病院を見る対処法・セルフケア
癜風の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
汗を長時間皮膚にとどまらせないようにし、石鹸で清潔にしましょう。
癜風は再発率が高く、日常生活では室温や湿度の調整、発汗後のシャワー浴などのスキンケアをこまめに行うことが癜風の予防や治療において重要です。
医師から処方された抗真菌薬を指示通りに使うことはもちろんですが、皮膚表面に新たにカビがつかないよう、汗や皮脂を石鹸で毎日きれいに洗い流す習慣をつけましょう。カビに対して効果がある石鹸も市販されていますので、そういった石鹸を使うのも効果的です。具体的には、ミコナゾールという成分を配合した石鹸を医薬部外品として購入できます。
癜風に効く市販薬はありますか?
市販薬ではありませんが、カビに対して効果のある医薬部外品の石鹸があります。
癜風に効くと明記された市販薬はほとんどないと思われます。
癜風と同じカビが原因となる足の水虫用の市販薬は存在しますが、体の癜風に対しての使用を想定されたものではない物がほとんどであり、かぶれるリスクもあるため、安易には勧められません。
癜風の場合、皮膚表面に新たにカビがつかないよう、汗や皮脂を石鹸で毎日きれいに洗い流すことも大切です。カビに対して効果がある石鹸も市販されていますので、まずは市販薬よりもそういった石鹸を選んで使う方が良いでしょう。具体的には、ミコナゾールという成分を配合した石鹸が医薬部外品として購入できます。
癜風について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「癜風・マラセチア毛包炎」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 肌が茶色になっている部分がありますか?
- 肌の表面がカサカサしてパラパラこぼれ落ちていますか?
- 皮ふに赤いブツブツがありますか?あるいは皮ふが赤くなっていますか?
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この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
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- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03