一過性全健忘
監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科
- 更新日
- 2026/06/15
- 公開日
- 2022/08/10
一過性全健忘とは
一過性全健忘とは一時的に記憶障害が出現する病気で中高年に多く出現します。突然冷水や熱湯につかる、激しい運動をする、ストレス、息こらえなどの出来事を契機に発症することが知られています。ある一時点を境に、前行性健忘(新たな記憶がされないこと)が主に出現し、軽度の逆行性健忘(過去の出来事を想起できないこと)を認めます。例えば前行性健忘では、ついさっき言った事を何回も聞き直したりします。軽度の逆行性健忘を認めるので、数時間前や1日前程度の記憶が無くなっていることはありますが、多くの場合、遠い昔の記憶は残っているので、自分の名前や出身校、家族の名前等は答えることができます。発症した原因にもよりますが、多くの場合は数日中に完全に回復します。
「一過性全健忘」とはどのような病気ですか?
一時的に記憶ができなくなる病気です。
一過性全健忘(Transient global amnesia:TGA)とは、一見正常に行動しているように見えても、その間のことの記憶ができなくなる状態です。通常24時間以内に正常の状態に戻ります。
記憶は、発症以降の出来事を記憶できなくなる前向性健忘と、発症前の出来事を記憶できなくなる逆向性健忘の両方が急に発症します。
突然同じことを何度も聞くようになったと、ご家族や周囲の人が驚いて病院へ連れてくることが多いです。
しかし、時間や場所などの見当識や自分のことに関する認識は保たれます。
似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、脳神経内科を受診しましょう。
一過性全健忘の症状
一過性全健忘には初期症状はありますか?
初期症状はありません。
一時的に記憶ができなくなる症状が突然起こるため、初期症状はありません。
一過性全健忘(Transient global amnesia:TGA)とは、一見正常に行動しているように見えても、その間のことの記憶ができなくなる状態です。通常24時間以内に正常の状態に戻ります。
記憶は、発症以降の出来事を記憶できなくなる前向性健忘と、発症前の出来事を記憶できなくなる逆向性健忘の両方が急に発症します。
突然同じことを何度も聞くようになったと、ご家族や周囲の人が驚いて病院へ連れてくることが多いです。
しかし、時間や場所などの見当識や自分のことに関する認識は保たれます。
一過性全健忘ではどのような症状がありますか?
一時的に記憶ができなくなる症状が突然起こります。
一過性全健忘(Transient global amnesia:TGA)とは、一見正常に行動しているように見えても、その間のことの記憶ができなくなる状態です。通常24時間以内に正常の状態に戻ります。
記憶は、発症以降の出来事を記憶できなくなる前向性健忘と、発症前の出来事を記憶できなくなる逆向性健忘の両方が急に発症します。
突然同じことを何度も聞くようになったと、ご家族や周囲の人が驚いて病院へ連れてくることが多いです。
しかし、時間や場所などの見当識や自分のことに関する認識は保たれます。
一過性全健忘の原因
一過性全健忘の原因は何がありますか?
身体的/精神的ストレス、運動、息ごらえなどがきっかけになるとの報告があります。
一過性全健忘の原因はいまだ解明されていません。身体的/精神的ストレス、運動、息ごらえ、薬の使用などがきっかけになるとの報告がありますが、きっかけがわからないことのほうが多いです。
なんらかのきっかけで、脳の細胞に一過性にむくみが起こるという機序が関与しているのではないかと言われています。
一過性全健忘は良性の疾患ではありますが、15%程度で繰り返すことがあると言われているため、きっかけが明らかな場合は避けるようにしたほうがよいでしょう。
似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、脳神経内科を受診しましょう。
一過性全健忘の検査・診断
一過性全健忘のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
一過性全健忘の診断基準は以下です。ただし、血液検査や脳波検査・脳の画像検査も参考になりますので、気になる場合は脳神経内科の受診をご検討ください。
- 発作が目撃されて、観察者から発作の内容について十分な情報が得られる
- 発作中、明確な前向性健忘が存在する
- 意識障害や自己認識の障害は存在せず、認知障害は健忘に限られる(失語、失行などがない)
- 他の局所神経症状や機能関連徴候を伴わない
- てんかんの徴候がない
- 発作は24時間以内に消失する
- 最近外傷のあった患者さんや活動性のてんかん(治療中、過去2年間に発作があったもの)患者さんは除外する
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、一過性全健忘かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
一過性全健忘の治療・対処法
一過性全健忘への対処法は?
突然の逆行性・前行性健忘を認めた場合はすぐに病院を受診してください。一過性全健忘の原因は多様で、けいれん、片頭痛、脳梗塞や静脈性のうっ滞など様々です。脳神経内科を受診して脳梗塞などの原因がないか精査をする必要があります。多くの場合は経過観察で改善しますが、治療可能な疾患が隠れていないか精査をします。
一過性全健忘の場合、主にどのような治療をしますか?
特に治療は必要ありません。
一過性全健忘は、特に治療の必要がない良性の病気です。通常、24時間以内に正常の状態に戻るでしょう。
ただし、似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、病院を受診し、診断を受けたほうが安全です。
診断には、目撃者のお話もとても大切になります。できる限り、症状を目撃していた方と一緒に受診してください。
目撃者の方は、以下の点に注意して観察し、医師に伝えていただけると助かります。
- きっかけはあったか
- どのように発症したか:突然か、徐々にか
- 何月何日いつごろから(何月何日いつごろまで)か
- 一緒に起こっていた症状はあるか:口をもごもごしていた、けいれんしていた、呂律が回っていなかった、麻痺やしびれがあったなど
受診の目安・何科を受診するべきか
一過性全健忘が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
脳卒中やてんかんである可能性もあるため、受診したほうがよいでしょう。
一過性全健忘の診断基準は以下です。ただし、似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、脳神経内科を受診しましょう。
- 発作が目撃されて、観察者から発作の内容について十分な情報が得られる
- 発作中、明確な前向性健忘が存在する
- 意識障害や自己認識の障害は存在せず、認知障害は健忘に限られる(失語、失行などがない)
- 他の局所神経症状や機能関連徴候を伴わない
- てんかんの徴候がない
- 発作は24時間以内に消失する
- 最近外傷のあった患者さんや活動性のてんかん(治療中、過去2年間に発作があったもの)患者さんは除外する
一過性全健忘が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
脳神経内科を受診しましょう。
一過性全健忘の診断基準は以下です。ただし、血液検査や脳波検査・脳の画像検査も参考になりますので、気になる場合は脳神経内科の受診をご検討ください。
一過性全健忘の専門医がいる近くの病院はありますか?
一過性全健忘の専門医がいる病院を見る一過性全健忘の薬
一過性全健忘は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
特に治療は必要ありません。
一過性全健忘は、特に治療の必要がない良性の病気です。通常、24時間以内に正常の状態に戻るでしょう。
ただし、似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、病院を受診し、診断を受けたほうが安全です。
診断には、目撃者のお話もとても大切になります。できる限り、症状を目撃していた方と一緒に受診してください。
目撃者の方は、以下の点に注意して観察し、医師に伝えていただけると助かります。
- きっかけはあったか
- どのように発症したか:突然か、徐々にか
- 何月何日いつごろから(何月何日いつごろまで)か
- 一緒に起こっていた症状はあるか:口をもごもごしていた、けいれんしていた、呂律が回っていなかった、麻痺やしびれがあったなど
対処法・セルフケア
一過性全健忘の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
きっかけがわかっている場合は、避けるようにしましょう。
一過性全健忘の原因は、いまだ解明されていません。
身体的/精神的ストレス、運動、息ごらえ、薬の使用などがきっかけになるとの報告がありますが、きっかけがわからないことのほうが多いです。
なんらかのきっかけで、脳の細胞に一過性にむくみが起こるという機序が関与しているのではないかと言われています。
一過性全健忘は良性の疾患ではありますが、15%程度で繰り返すことがあると言われているため、きっかけが明らかな場合は避けるようにしたほうがよいでしょう。
一過性全健忘で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
治療は必要ないため、薬も必要ありません。
一過性全健忘は、特に治療の必要がない良性の病気です。通常、24時間以内に正常の状態に戻るでしょう。
ただし、似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、病院を受診し、診断を受けたほうが安全です。
診断には、目撃者のお話もとても大切になります。できる限り、症状を目撃していた方と一緒に受診してください。
目撃者の方は、以下の点に注意して観察し、医師に伝えていただけると助かります。
- きっかけはあったか
- どのように発症したか:突然か、徐々にか
- 何月何日いつごろまで)か
- 一緒に起こっていた症状はあるか:口をもごもごしていた、けいれんしていた、呂律が回っていなかった、麻痺やしびれがあったなど
一過性全健忘に関連するその他の質問
一過性全健忘は1日で記憶が消える病気ですか?
発症する前や発症中の記憶がなくなります。
一過性全健忘(Transient global amnesia:TGA)とは、一見正常に行動しているように見えても、その間のことの記憶ができなくなる状態です。通常24時間以内に正常の状態に戻ります。
記憶は、発症以降の出来事を記憶できなくなる前向性健忘と、発症前の出来事を記憶できなくなる逆向性健忘の両方が急に発症します。
突然同じことを何度も聞くようになったと、ご家族や周囲の人が驚いて病院へ連れてくることが多いです。
しかし、時間や場所などの見当識や自分のことに関する認識は保たれます。
似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、脳神経内科を受診しましょう。
一過性全健忘になりやすいのはどんな人ですか?
中高年の方、片頭痛持ちの方に多い病気です。
一過性全健忘の年間発症率は3〜8人/10万人で、50代〜70代の発症が全体の約75%を占めており、40代より若い年齢での発症はまれだと言われています。
また、男女での明らかな差はないとされます。さらに、併存疾患としては片頭痛が14%程度の方でみられたという報告もあり、片頭痛がリスクになるとも言えます。
一過性全健忘は、特に治療の必要がない良性の病気です。通常、24時間以内に正常の状態に戻るでしょう。
ただし、似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、病院を受診し、診断を受けたほうが安全です。
一過性全健忘は怖い病気ですか?
治療の必要のない、良性の病気です。
一過性全健忘は、特に治療の必要がない良性の病気です。通常、24時間以内に正常の状態に戻るでしょう。
ただし、似たような症状で、一過性脳虚血発作や脳卒中、てんかんなどの病気であることもあるので、病院を受診し、診断を受けたほうが安全です。
また、一過性全健忘が、その後の認知症の発症に関連しているとは明確に言われていません。
診断には、目撃者のお話もとても大切になります。できる限り、症状を目撃していた方と一緒に受診してください。
一過性全健忘は繰り返しますか?
15%程度の確率で繰り返すこともあります。
短期間での再発は、まれと言われています。
短期間の間に何度も発症する場合は、てんかんなど、他の病気である可能性が高くなりますので、脳神経内科などの医療機関の受診をおすすめします。
長期的にみると、約15%程度の再発率と言われています。
一過性全健忘の原因はいまだ解明されていませんが、身体的/精神的ストレス、運動、息ごらえ、薬の使用などがきっかけになるとの報告があります。
きっかけが明らかな場合は、避けるようにしたほうがよいでしょう。
一過性全健忘に関連する病気・症状
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この記事の監修医師
原瀬 翔平
亀田総合病院 脳神経内科・内科
University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。
- 更新日
- 2026/06/15
- 公開日
- 2022/08/10