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小鼻の赤みが出やすいのはなぜですか?
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小鼻の赤みが出やすいのはなぜですか?

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

鼻は皮脂や血流が多い部位で、熱い飲食物やアルコールなどの刺激で血管が広がると、小鼻の赤みが目立ちやすいと考えられています。

食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。

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鼻は皮脂や血流が多い部位

鼻は皮脂の量や血液の流れ方がほかと異なることがわかっています。日本人女性20人の顔を冬に部位ごとに測定した研究では、測定した5か所の中で、鼻先は皮脂の量がもっとも多いという結果が示されました。一方でpH(酸性・アルカリ性の度合い)はもっとも低く、血流量は頬とともに、測定した5か所の中で高かったと報告されています[Int J Cosmet Sci. 2004;26(2):91-101.]。測ったのは鼻先で、小鼻そのものではありません。それでも、鼻が皮脂の量や血流量の多い部位であることは、小鼻に赤みが出やすい背景のひとつと考えられています。

鼻先に近い皮膚は皮脂腺が多く大きい傾向

鼻の皮脂腺は、鼻の中でも場所によって数や大きさに差があることが知られています。遺体から採った鼻の皮膚を、画像解析で調べた研究があります。この研究では、鼻先に近い部分は、鼻の上のほうに比べて皮脂腺の数が多く、サイズも大きい傾向が示されました[Aesthetic Plast Surg. 1996;20(4):303-309.]。生きている人の肌で確かめたものではなく、赤みとの関係を調べた研究でもありません。こうした構造の特徴が小鼻の赤みにどう関わるかは、わかっていません。

熱い飲み物などの刺激で毛細血管が一時的に広がる仕組み

顔の赤み(紅潮)は、さまざまな刺激がきっかけで一時的に生じることが知られています。顔の紅潮のしくみを整理した報告では、アルコールや熱い飲み物、ホルモンの変化など多様な要因が引き金になるとされています。こうした刺激で皮膚の表面近くの毛細血管が一時的に広がり、血流が増えることで赤みとして現れると考えられています[Ann Intern Med. 1981;95(4):468-476.]。

体質によっては、強い紅潮を頻繁にくり返すと、酒さ(しゅさ)という皮膚の病気の所見につながることがあるとも述べられています[Ann Intern Med. 1981;95(4):468-476.]。鼻は血流が多めの部位です(前述)。そのため、こうした一時的な血管の広がりの影響が目立ちやすいと考えられます。

日常生活で意識したいポイント

熱い飲食物やアルコールは、毛細血管を広げるきっかけになりえます。こうした刺激を控えめにすることが、赤みを目立たせない工夫のひとつになります。また、洗顔やスキンケアの際は、小鼻をこすらずやさしく触れることを意識するとよいでしょう。

小鼻の赤みを目立たせないための工夫として検討が推奨される点

小鼻の赤みを目立たせないための工夫として検討したい3つのコツと理由をまとめた表です。 1つ目は「熱い刺激を控えめにする」で、熱い飲食物や飲酒をできるだけ控えめにすることです。理由は、毛細血管が一時的に広がりやすくなる可能性があるためです。 2つ目は「こすらないお手入れ」で、洗顔やクレンジングの際、小鼻まわりを強くこすらないことです。理由は、肌への刺激を控えることが、赤みを目立たせない工夫のひとつと考えられるためです。 3つ目は「皮脂と水分を整える」で、小鼻まわりの皮脂や水分をやさしくケアする習慣を持つことです。理由は、赤みへの効果を確かめた研究はないものの、鼻は皮脂の量が多い部位と報告されており、肌への負担を減らす一般的なケアと考えられるためです。

ここだけは伝えたいメッセージ

小鼻の赤みには、皮脂や血流が多いという鼻の特徴が関わっていると考えられています。そこに熱い飲食物やアルコールなどの刺激が重なることで、目立ちやすくなります。日々の生活習慣を少し見直すことで、印象を和らげられる可能性があります。ただし、赤みが長く続く場合や、かゆみ・痛みなどを伴う場合は、酒さなどの皮膚の病気のこともあるため、皮膚科への相談をご検討ください。

まとめ:小鼻の赤みとの付き合い方

  • 部位的な特徴: 鼻は皮脂量が多く、血流量も頬とともに高いと報告されています(顔の5か所を測定した研究で、測定したのは鼻先)
  • 皮脂腺の分布: 遺体の皮膚を調べた研究では、鼻先に近い皮膚は皮脂腺が多く大きい傾向がみられました(赤みとの関係は調べられていません)
  • 一時的な血管拡張: 熱い飲食物やアルコールなどの刺激で毛細血管が一時的に広がり、赤みとして現れることがあります
  • 日常生活の工夫: 刺激を控えめにする、やさしく触れる、皮脂・水分バランスを整えるといった工夫が挙げられます
  • 続く場合は相談を: 赤みが長引く、かゆみ・痛みを伴うといった場合は、皮膚科への相談をご検討ください

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(参考文献)

Kobayashi H, Tagami H. Distinct locational differences observable in biophysical functions of the facial skin: with special emphasis on the poor functional properties of the stratum corneum of the perioral region. Int J Cosmet Sci. 2004;26(2):91-101.
Michelson LN, Peck GC Jr, Kuo HR, Lambert WC, Cohen PJ, Adler US, Peck GC. The quantification and distribution of nasal sebaceous glands using image analysis. Aesthetic Plast Surg. 1996;20(4):303-309.
Wilkin JK. Flushing reactions: consequences and mechanisms. Ann Intern Med. 1981;95(4):468-476.

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