

監修者富士在宅診療所 一般内科
食中毒予防には「つけない・増やさない・やっつける」の三原則を日々の調理で実践することが重要とされています。
かんたんアンケート
1 / 3
記事づくりの参考にします。
体の悩みが気になったとき、まずどうしますか?
ご回答は、サイト利用状況の分析に使う識別子(氏名・連絡先を含まないもの)とあわせて記録し、コンテンツ改善に利用します。広告主に提供するのは集計した割合などの統計値のみで、個々のご回答は提供しません。
家庭の台所こそ食中毒が起こりやすい場所
食中毒は飲食店で起こるイメージが強いかもしれませんが、実は家庭の台所も食中毒が発生しやすい場所のひとつです。家庭での食品の取り扱いに関する複数の研究を総合的にまとめた報告では、多くの人が家庭での食中毒リスクを過小評価していることが指摘されています[Int J Environ Res Public Health. 2013;10(9):4060-85.]。
実際に、100の家庭の台所を調べた研究では、45%の家庭で食中毒の原因となる菌が検出されました。特にスポンジやふきんは菌の温床になりやすく、不十分な衛生管理と菌の汚染には関連があることが示されています[J Food Prot. 2017;80(4):590-597.]。こうした家庭での食中毒リスクを減らすために有効なのが、「つけない・増やさない・やっつける」の三原則です[厚生労働省「家庭での食中毒予防」]。
食中毒予防の「つけない」実践法|手洗いと調理器具の管理
三原則のひとつ目「つけない」とは、食品に菌をつけないことです。最も基本的な対策は手洗いです。手洗いの効果を調べた複数の研究を統合した分析では、適切な手洗いにより消化器の感染症が約31%減少したと報告されています[Am J Public Health. 2008;98(8):1372-81.]。この結果は、食中毒の予防においても手洗いが効果的な対策であることを裏付けるものといえます。なお、同じ分析では抗菌石けんと通常の石けんで効果に大きな差はなかったため、普通の石けんと流水での手洗いで十分です。
もうひとつ重要なのが、調理器具を介した「交差汚染」の防止です。交差汚染とは、生の肉や魚についている菌が、まな板や包丁、手を介してほかの食品に移ることをいいます。生の鶏肉からサラダへの菌の移り方を調べた研究では、まな板・包丁・手のいずれもが同じくらい重要な汚染の経路であることがわかりました。一方で、使用後にしっかり洗浄すれば、菌の数を検出できないレベルまで減らせることも確認されています[J Appl Microbiol. 2008;105(5):1392-401.]。この知見は、生の肉や魚を扱ったあとにまな板・包丁・手をその都度洗うことが、食中毒予防に直結することを示しています。
食中毒予防の「増やさない」実践法|冷蔵庫の温度管理と保存のコツ
三原則の2つ目「増やさない」とは、食品についた菌を増殖させないことです。菌の多くは10℃以下で増殖が遅くなり、マイナス15℃以下で増殖が止まります(ただし死滅はしません)。そのため、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下に維持することが推奨されています[厚生労働省「家庭での食中毒予防」]。
夏場は特に温度管理が大切です。買い物のあとは食品をすみやかに冷蔵庫に入れ、調理済みの食品も室温に長時間放置しないようにしましょう。冷蔵庫に食品を詰めすぎると庫内の温度が上がりやすくなるため、容量の7割程度を目安にすると効果的です[厚生労働省「家庭での食中毒予防」]。
食中毒予防の「やっつける」実践法|加熱調理の温度と時間の目安
三原則の3つ目「やっつける」とは、加熱によって菌を死滅させることです。食品の中心部の温度が75℃以上の状態を1分間以上保つことが加熱の目安とされています。ハンバーグや鶏肉の唐揚げなど、厚みのある食品は特に中心部まで火が通っているか注意が必要です[厚生労働省「家庭での食中毒予防」]。
なお、加熱後の食品も室温で放置すれば菌が増殖する可能性があるため、「やっつける」と「増やさない」を組み合わせて実践することが重要です。調理後に温かいまま食べない場合は、すみやかに冷蔵保存しましょう。
食中毒予防の三原則を実践するうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

特に重要とされるのは、調理の各段階で三原則を意識し、「菌をつけない・増やさない・やっつける」を日々の習慣に組み込むことと考えられています。
まとめ:食中毒を防ぐ三原則の実践ポイント
- つけない: 調理前後の手洗いを徹底し、生肉用と野菜用でまな板・包丁を使い分けることで、菌の交差汚染を防ぐ
- 増やさない: 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下を維持し、食品を室温で長時間放置しない
- やっつける: 食品の中心部が75℃以上で1分間以上加熱されることを目安にし、特に厚みのある食品は中まで火が通っているか確認する
- 家庭の台所に注意: スポンジやふきんは菌の温床になりやすいため、調理器具の衛生管理も欠かさない
あなたは大丈夫?まずは肥満症かセルフチェック
STEP1
1 / 6・約30秒
20歳のころと比べて、体重は10kg以上増えましたか?
このチェックでわかること
- あなたのBMI(自動計算)
- 「肥満症」にあてはまる可能性の目安

編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
コンテンツ制作・運営ポリシーについて
ユビーウェルネスをGoogleの優先ソースに登録
Googleの「優先ソース」に登録すると、Google検索やAIによる回答(AI Overviews / AI モード)で、ユビーウェルネスの記事が優先的に表示されるようになります。

(参考文献)
Effect of Hand Hygiene on Infectious Disease Risk in the Community Setting: A Meta-Analysis. Am J Public Health. 2008;98(8):1372-81.
van Asselt ED, de Jong AE, de Jonge R, Nauta MJ. Cross-contamination in the kitchen: estimation of transfer rates for cutting boards, hands and knives. J Appl Microbiol. 2008;105(5):1392-401.
厚生労働省「家庭での食中毒予防」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00008.html,(参照 2026-08-27).
Byrd-Bredbenner C, Berning J, Martin-Biggers J, Quick V. Food Safety in Home Kitchens: A Synthesis of the Literature. Int J Environ Res Public Health. 2013;10(9):4060-85.
Borrusso PA, Quinlan JJ. Prevalence of pathogens and indicator organisms in home kitchens and correlation with unsafe food handling practices and conditions. J Food Prot. 2017;80(4):590-597.
Effect of Hand Hygiene on Infectious Disease Risk in the Community Setting: A Meta-Analysis. Am J Public Health. 2008;98(8):1372-81.







