ユビーウェルネス
夏の胃もたれが長引く原因と対処法|乳酸菌・食事の順番
NEW

夏の胃もたれが長引く原因と対処法|乳酸菌・食事の順番

石川 翔理監修者

医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

石川 翔理

暑さで自律神経が乱れ、胃の動きが低下することが主な原因と考えられています。食事の順番の工夫や乳酸菌の活用が対策として報告されています。

体重と病気の関係について、九州大学病院の専門医が解説するオンライン講座があります。

オンライン講座『肥満は万病のもと』参加無料・開催日 2026年8月29日(土)14:00〜15:00講座の詳細を見る(参加無料)

オンラインライブ配信・事前登録制/申込は講座ページから

かんたんアンケート

1 / 3

記事づくりの参考にします。

体の悩みが気になったとき、まずどうしますか?

ご回答は、サイト利用状況の分析に使う識別子(氏名・連絡先を含まないもの)とあわせて記録し、コンテンツ改善に利用します。広告主に提供するのは集計した割合などの統計値のみで、個々のご回答は提供しません。

夏の胃もたれの原因|暑さと自律神経の関係

胃もたれは、医学的には機能性ディスペプシア(きのうせいディスペプシア=検査で異常が見つからないのに胃の不快感が続く状態)を含む様々な疾患の症状のひとつとされています[日本消化器病学会 編. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021─機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版. 南江堂; 2021.]。機能性ディスペプシアによる胃もたれは、胃の動きの低下や、胃が食べ物を受け入れる際の広がりが不十分になることが原因として知られています[日本消化器病学会 編. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021─機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版. 南江堂; 2021.]。ただし胃もたれは単純な食べ過ぎや良性胃炎、胃潰瘍など、さまざまな病気で起こる可能性があり、症状だけから一概に原因を知ることはできません。

胃もたれにはいろいろな原因があり得ますが、夏場の暑さも間接的に症状に影響している可能性があります。暑いときにアイスを食べたり、クーラーのよく効いた部屋で長時間過ごすと、胃の動きが悪くなる可能性があります。健常者を対象にした研究では、寒冷ストレス刺激によって胃から食べ物が排出される速度が低下したことが確認されています[Gastroenterology. 1990;98(5 Pt 1):1155-61.]。

また、食事・運動・睡眠といったライフスタイルが胃もたれの症状と関連することも指摘されています[日本消化器病学会 編. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021─機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版. 南江堂; 2021.]。生活習慣を整えることも、胃もたれを改善させる第一歩になります。

胃もたれの対処法|食事の順番を工夫する

食事の仕方を工夫することで、胃もたれの症状を軽減できる可能性があります。機能性ディスペプシアによる症状であれば、1回の食事量を減らし、回数を分ける、脂っこい食事のとりすぎを控える、ゆっくりよく噛んで食べる、といった食べ方の対策は、症状の軽減に有効です。食事のタイミングも大切で、就寝直前の食事は避け、夕食は就寝の2~3時間前までに済ませるようにしましょう。

胃もたれと乳酸菌|ヨーグルトの活用

乳酸菌が胃もたれの改善に役立つ可能性が報告されています。ある乳酸菌株(ラクトバチルス・ガセリOLL2716株、通称LG21)を含むヨーグルトを12週間摂取した研究では、胃もたれを含む機能性ディスペプシアの症状が消失した割合は35.3%でした。一方、乳酸菌を含まないヨーグルトを摂取した群では17.3%にとどまり、両者の差は統計的に有意でした[Digestion. 2017;96(2):92-102.]。

この研究結果は、日常的にヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品を取り入れることが、夏場の胃もたれ対策のひとつになりうることを示唆しています。ただし、単一の試験であり、主要な評価項目であった「胃の症状に対する全般的な印象」では有意差を認めませんでした。乳酸菌食品はあくまで食生活の補助として位置づけられるものであり、医薬品のような治療効果を保証するものではありません。また、乳酸菌食品の効果には個人差があります。

夏の胃もたれ対策で日常生活の工夫として検討が推奨される点

夏の胃もたれ対策として日常生活で検討したい3つのコツと理由をまとめた表です。 1つ目は「食べ方を意識する」で、少量、頻回の食事を心がけることです。理由は、消化の負担を軽減できる可能性があるためです。 2つ目は「乳酸菌を含む食品を取り入れる」で、ヨーグルトなど乳酸菌を含む食品を日常的に摂取することです。理由は、胃もたれを含む機能性ディスペプシア症状の改善が報告されているためです。 3つ目は「生活リズムを整える」で、食事・運動・睡眠を規則的にし、暑さによるストレスを和らげることです。理由は、ライフスタイルが胃もたれの症状と関連することが指摘されているためです。

特に重要とされるのは、食事の順番と生活リズムを整えることで胃への負担を軽減することと考えられています。

ここだけは伝えたいメッセージ

夏の胃もたれは、食事の順番や乳酸菌を含む食品の活用など、日常の食生活を少し工夫することで和らげられる可能性があります。まずはできることから始めてみてください。

ただし、胃もたれが2週間以上続く場合や、体重の減少・強い痛みなどをともなう場合は、ほかの病気が隠れている可能性も考えられます。そのような場合は、医療機関への相談をご検討ください。

まとめ:夏の胃もたれの原因と食事・乳酸菌での対処法

  • 胃もたれの原因: 夏場の暑さが自律神経に影響し、胃の動きが低下することが一因と考えられています
  • 食事の仕方: 1回の食事量を減らし、分ける、脂っこいものを控えるといった対策は胃もたれに効果が期待できます
  • 乳酸菌の活用: 乳酸菌を含むヨーグルトの継続的な摂取が胃もたれ症状の改善に役立つ可能性が報告されています
  • 生活リズム: 食事・運動・睡眠を規則的に整えることが、胃もたれの予防につながると考えられています
  • 受診の目安: 胃もたれが長引く場合や強い症状がある場合は、医療機関への相談をご検討ください

あなたは大丈夫?まずは肥満症かセルフチェック

STEP1

1 / 6約30秒

20歳のころと比べて、体重は10kg以上増えましたか?

このチェックでわかること

  • あなたのBMI(自動計算)
  • 「肥満症」にあてはまる可能性の目安
BMIや健康障害について考えている人物のイラスト

編集・監修基準について

本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。

コンテンツ制作・運営ポリシーについて
企画・執筆、医師監修、編集レビュー、公開までの流れ

ユビーウェルネスをGoogleの優先ソースに登録

Googleの「優先ソース」に登録すると、Google検索やAIによる回答(AI Overviews / AI モード)で、ユビーウェルネスの記事が優先的に表示されるようになります。

Googleで優先するソースとして追加

(参考文献)

日本消化器病学会 編. 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021─機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版. 南江堂; 2021.
Ohtsu T, Takagi A, Uemura N, et al. The Ameliorating Effect of Lactobacillus gasseri OLL2716 on Functional Dyspepsia in Helicobacter pylori-Uninfected Individuals: A Randomized Controlled Study. Digestion. 2017;96(2):92-102.
Imai S, Fukui M, Kajiyama S. Effect of eating vegetables before carbohydrates on glucose excursions in patients with type 2 diabetes. J Clin Biochem Nutr. 2014;54(1):7-11.
Fone DR, Horowitz M, Maddox A, et al. Gastroduodenal motility during the delayed gastric emptying induced by cold stress. Gastroenterology. 1990;98(5 Pt 1):1155-61.
Ferguson BK, Wilson PB. Ordered Eating and Its Effects on Various Postprandial Health Markers: A Systematic Review. J Am Nutr Assoc. 2023;42(8):746-757.

公開日:

最終更新日:

体重と病気の関係について、九州大学病院の専門医が解説するオンライン講座があります。

オンライン講座『肥満は万病のもと』参加無料・開催日 2026年8月29日(土)14:00〜15:00講座の詳細を見る(参加無料)

オンラインライブ配信・事前登録制/申込は講座ページから

夏バテの記事から探す

人気記事ランキング