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角質ケアはどれくらいの頻度でするのが目安ですか?
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角質ケアはどれくらいの頻度でするのが目安ですか?

髙岡 真梨子監修者

平塚市民病院 皮膚科

髙岡 真梨子

毎日ではなく間隔をあけて行うのが基本で、頻度を増やしすぎるとかえって肌の負担になることもあります。

食事や市販のケアで届かないと感じたときは、医師に相談して処方を受けるという選択肢もあります。

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肌の生まれ変わりにはどれくらいの期間がかかるのか

肌の表面にある古い角質は、内側で新しく作られた細胞に押し上げられて、自然にはがれ落ちていきます。この生まれ変わりにかかる時間は俗に「28日周期」と言われますが、実際の数字はどこまでを数えるかで変わります。表皮全体が入れ替わるまでを計算し直した報告では47〜48日とされ[J Dermatol Sci. 1994;8(3):215-217.]、表面の角質層だけが入れ替わる時間は、健康な人の腕を測った研究でおよそ19日と報告されています[Br J Dermatol. 1990;122(6):793-798.]。いずれにしても数週間単位の時間がかかるため、角質ケアは「毎日ではなく間隔をあけて行う」という考え方が基本になります。

角質ケアをやりすぎると肌にどんな影響があるのか

健康な女性18名の腕に、皮膚の刺激性を調べるのに使われる洗浄成分(SLS)を高い濃度で1日20分・3週間塗り続けた研究では、バリア機能が低下し、それを補うように角質層の生まれ変わりが早まったと報告されています[Br J Dermatol. 1990;122(6):793-798.]。普段の洗顔よりずっと強い条件ですが、刺激が積み重なるとバリア機能が落ちうることを示しています。また、粗いタオルで角質をこすり落とす方法を繰り返した場合にも、生まれ変わりの速さだけが有意に早まったという報告があります[Contact Dermatitis. 2002;46(1):24-28.]。物理的にこするタイプの角質ケアも、肌のリズムを変えうると言えるでしょう。

市販の角質ケア・ピーリング製品を使う場合の頻度の考え方

4%のグリコール酸(フルーツ酸の一種)を配合した製剤を腕に1日2回、3週間使い続けた研究では、作用は角質の一番外側にとどまり、バリア機能そのものは損なわれなかったと報告されています[Arch Dermatol Res. 1997;289(7):404-409.]。濃度が低く穏やかな製剤なら、続けて使っても負担が限定的にとどまる場合があることを示す結果です。ただし、特定のひとつの製剤を試した小規模な研究であり、市販の製品は成分も濃度もさまざまです。適した頻度は製品ごとに異なるため、パッケージの使用方法を確認しながら取り入れましょう。

年代や肌質によって頻度の目安が変わる理由

角質ケアの適切な頻度は、すべての人で同じではありません。29歳から93歳までの皮膚から取り出した角質層を調べた研究では、加齢に伴って角質層が硬くなり、水分の移動が遅くなることが報告されています[J Dermatol Sci. 2015;80(2):94-101.]。若い頃と同じ頻度・同じ方法の角質ケアが、必ずしも今の自分の肌に合っているとは限りません。頻度を一律に決めず、肌の様子を見ながら調整していく姿勢が推奨されます。

角質ケアの頻度を考えるうえで日常生活の工夫として検討が推奨される点

角質ケアの頻度を考えるうえで日常生活の工夫として検討したい3つのコツと理由をまとめた表です。 1つ目は「毎日行わない」で、角質ケアは連日ではなく、間隔をあけて行うことです。理由は、肌の表面が入れ替わるには数週間単位の時間がかかるとされているためです。 2つ目は「製品の使用方法を守る」で、パッケージの濃度・頻度の目安を確認して使うことです。理由は、濃度や種類によって肌への負担が異なると考えられているためです。 3つ目は「こすりすぎを避け、肌の様子を見ながら調整する」で、こすり落とす習慣は控えめにし、年代に応じて頻度を変えることです。理由は、繰り返しの摩擦が生まれ変わりを早める可能性があるためです。

ここだけは伝えたいメッセージ

角質ケアは、肌の生まれ変わりのリズムに寄り添って取り入れることで、日々のスキンケアを心地よく続ける工夫になります。一方で、頻度を増やしすぎたりこすりすぎたりすると、バリア機能に負担がかかる可能性が報告されています。赤みやヒリつきなど気になる変化が続く場合は、皮膚科などの専門家に相談することをご検討ください。

まとめ:角質ケアは「頻度を増やしすぎない」ことが基本

  • 生まれ変わりの周期: 表皮全体が入れ替わるには47〜48日、表面の角質層だけでもおよそ19日という報告があり、毎日のケアは必要ないと考えられます
  • やりすぎのリスク: 刺激が積み重なるとバリア機能が低下し、それを補うように生まれ変わりが早まると報告されています
  • こすりすぎの影響: タオルなどでこすり落とす行為の繰り返しも、生まれ変わりを早める可能性があります
  • 市販製品の使い方: 低濃度の製剤では負担が限定的でしたが、市販製品は成分も濃度もさまざまです
  • 個人差への配慮: 年代によって角質層の状態は変わるため、肌の様子を見ながら調整しましょう

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(参考文献)

Iizuka H. Epidermal turnover time. J Dermatol Sci. 1994;8(3):215-217.
Wilhelm KP, Saunders JC, Maibach HI. Increased stratum corneum turnover induced by subclinical irritant dermatitis. Br J Dermatol. 1990;122(6):793-798.
Huh CH, Seo KI, Kim SD, Han JH, Eun HC. Biophysical changes after mechanical injury of the stratum corneum in normal skin. Contact Dermatitis. 2002;46(1):24-28.
Fartasch M, Teal J, Menon GK. Mode of action of glycolic acid on human stratum corneum: ultrastructural and functional evaluation of the epidermal barrier. Arch Dermatol Res. 1997;289(7):404-409.
Biniek K, Kaczvinsky J, Matts P, Dauskardt RH. Understanding age-induced alterations to the biomechanical barrier function of human stratum corneum. J Dermatol Sci. 2015;80(2):94-101.

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