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摂食障害の治療を開始してから治るまでの流れが知りたいです。
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
通院しながら長い時間をかけて治療していきます。状態によっては、入院が必要な場合もあります。
解説
受診〜治療開始
摂食障害の方は、自分自身の状態を病気だと認識していない場合も多いので、周囲のアドバイスや無月経を機に受診することが多いでしょう。摂食障害の診断が下ったら、身体の治療と心理的なケアを組み合わせた治療に、通院もしながら時間をかけて取り組んでいきます。
具体的な治療としては、食事のルールを決めるなどの行動面へのアプローチや、心理面の援助などを行っていきます。うつや強迫が見られるようであれば、薬物療法を行うこともあります。また、急激な痩せや電解質異常といった、身体的に危機的な症状を伴うようであれば、入院治療も選択肢に入ります。
治療の終了
適正な体重が維持できるようになり、身体的な症状も治癒して、安定して社会生活や家庭生活が送れるようになれば、治療は終了となります。摂食障害が治ってもうつ病などの合併症がある場合は、通院を継続したほうがよいでしょう。
(参考文献)
「ユビー」でわかること
ほかの摂食障害の質問
「摂食障害」とはどのような病気ですか?
様々な原因によって、食べ過ぎや食べなさ過ぎといった食事に関する異常が生じる病気です。
摂食障害にはどのような人がなりやすいですか? 原因はありますか?
10〜30代の女性に多い病気です。心理的・社会的・身体的な原因が摂食障害に関係します。
ダイエットと摂食障害の関係について教えてください。
ダイエット目的の食事制限のやり過ぎが、摂食障害の発症のきっかけとなる場合は多くあります。
摂食障害の合併症として、何が考えられますか?
低血圧、便秘、不整脈、意識障害、けいれん、肝障害、腰痛、むくみ、骨粗しょう症、脱水、虫歯など、様々な合併症を引き起こす可能性があります。
摂食障害を放置するとどうなりますか?
心臓や血液、ホルモンなどの異常を生じるようになり、最終的に命に関わる事態になることもあります。
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