脱分化型脂肪肉腫のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
遠隔転移がなければ、5年生存率は60〜80%です。
日本における軟部肉腫の発生頻度は年間10万人当たり3人程度と非常に少なく、希少がんのひとつとされます。このため、他の種類のがんと比べてデータの蓄積が不十分です。
日本の大規模研究では、悪性軟部腫瘍全体としての5年生存率(5年の余命がある確率)は以下のような報告がされています(2020年報告)。
- ステージ2:80%
- ステージ3:63%
- ステージ4:22%
※脱分化型脂肪肉腫は細胞の悪性度が高いため、ステージ2以上に分類されます。詳細は以下のQ&Aも併せてご参照ください。
この報告のうち、90%が脂肪肉腫によるものです。また、この病気は脂肪肉腫のなかで2番目に多い型とされます。この病気の特徴として、遠隔転移(がん細胞が最初に発生した場所と別の臓器や器官に移動して増えること)は多く起こらないものの、手術後の局所の再発が起こりやすいことが余命を短くする場合がある点があります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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