大動脈瘤になってしまう原因は何ですか?
原因としては動脈硬化が最も多いです。動脈硬化のリスクは主に喫煙歴や高血圧、肥満などによって高まります。
大動脈瘤とは、心臓から全身に血液を送る主要な血管である「大動脈」の血管の壁が、局所的に通常よりも拡大してしまったり、こぶ状に膨らんでしまったりした状態を指します。血管の拡大は、何らかの原因で血管の壁が脆くなることで起こると考えられています。血管の壁が脆くなる原因としては、下記のようなものが考えられます。
動脈硬化性
動脈硬化によって血管内膜の機能に異常が起こると、血管の壁が脆くなります。動脈硬化のリスクは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、喫煙、加齢、肥満などによって高まります。
外傷性
強い力が外からかかって血管の壁が破壊されると、血腫(血の塊)や瘤が出来ることがあります。
炎症性
血管炎などの特殊な病気による炎症のために血管の壁が脆くなると、動脈瘤が出来ることがあります。
感染性
特殊な細菌が血管に出来た傷などに感染すると、血管の壁が脆くなり、動脈瘤が出来ることがあります。
先天性
Marfan(マルファン)症候群などの特殊な生まれつきの病気によって血管の弾力性が低下してしまうことで、血管がもろくなって大動脈瘤が出来ることがあります。
公開日:
最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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