片頭痛の重症度分類を教えてください。
片頭痛の重症度分類としては、軽度、中等度、重度の3つに分ける方法があります。
片頭痛の重症度分類にはいくつかの種類があります。最も簡便な方法としては、頭痛の重症度として以下のように3段階に分ける方法です。
- 軽度:日常生活に対する支障がない
- 中等度:日常生活や仕事、学業に影響がある
- 重症:日常生活ができない、仕事・学校に行けない、寝込むなど
また、日常生活への影響をより丁寧に把握するための代表的な質問票としては、MIDASとHIT-6があります。
MIDAS
日常生活を仕事・学校、家事、余暇の3つに分類して、頭痛による支障を評価する方法です。頭痛のために学校を休んだりや家事を行えなかった日などをカウントし、合計点を出して、4段階に分類します。点数が高いほど支障度が大きいことが示されます。
- I:日常生活に異常なし、もしくはほとんど支障なし 0~10
- II:日常生活に軽度支障あり 11~30
- III:日常生活に中等度支障あり 31~50
- IV:日常生活に重度の支障あり 50以上
HIT-6
痛みの強さ、日常生活への影響、社会生活への影響、頭痛による精神的負担に関する6つの質問があり、合計点で支障度を4段階に分類する方法です。こちらも点数が高いほど支障度が大きいことが示されます。
- 49点以下:日常生活に異常なし、もしくはほとんど支障なし
- 50~55点:日常生活に軽度支障あり
- 56~59点:日常生活に中等度支障あり
- 60点以上:日常生活に重度の支障あり
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
H.E. Shin, et al. J Clin Neurol. 2008, 4(4), 158-163.
「頭痛の診療ガイドライン作成委員会」編.“頭痛の診療ガイドライン2021”.日本頭痛学会.https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf,(参照 2025-02-12).
日本頭痛学会.スクリーニングツール・QOL評価ツール.日本頭痛学会,https://www.jhsnet.net/dr_medical_scr_tool.html(参照 2025-02-12)
坂井文彦ほか.“慢性頭痛の診療ガイドライン作成に関する研究”.厚生労働科学研究成果データベース.https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2004/043141/200400740B/200400740B0034.pdf,(参照 2025-02-12).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
片頭痛
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ