有棘細胞癌の各ステージまたは再発がんでは、それぞれどのような治療法がありますか?
有棘細胞癌の治療は、外科的切除が中心で進行例には放射線や免疫療法が行われます。
有棘細胞癌では、腫瘍の大きさやリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無に応じてステージが決まり、リンパ節転移の有無や遠隔転移の有無によって治療が異なります。一般的に、早期発見が重要で、早期段階では外科的治療が中心となります。
リンパ節転移のない場合
外科的切除が基本となります。腫瘍とその周囲の正常組織を一定の余裕を持って切除します。
リンパ節転移のある場合
リンパ節転移が認められた場合は、原発巣(最初にがんが発生した臓器)の切除に加え、リンパ節郭清術が行われます。必要に応じて放射線治療が併用されることもあります。化学療法はあまり一般的ではありませんが、重症例や手術が困難な場合には考慮される場合もあります。
遠隔転移のある場合
化学療法や免疫療法が考慮されますが、薬物療法自体について、標準治療がないのが現状です。近年では、免疫チェックポイント阻害薬が使用されることがあり、全身治療として有効である可能性があります。また、症状緩和を目的に、痛みや生活の質を改善するための緩和ケアが行われます。
再発がん
局所再発の場合、再度の外科的切除が最も一般的な治療法です。手術が困難な場合や広範囲に及ぶ場合には、放射線治療や化学療法が行われることもあります。遠隔再発の場合、化学療法や免疫療法が選択肢となります。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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