有棘細胞癌・ケラトアカントーマ

監修医師阿部 吉倫内科

更新日
2024/04/10
公開日
2020/09/03

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有棘細胞癌とは

皮ふがんのひとつで、紫外線にあたりやすい顔などに生じやすいです。赤くカリフラワー様にもこもこと盛り上がることが多く、表面はじゅくじゅくしやすく細菌の付着で臭いを伴うことがあります。

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有棘細胞癌の症状

初期の有棘細胞癌ではどのような特徴がありますか?

初期の有棘細胞癌は皮膚の小さな隆起、治りにくい傷、かさぶたなどが特徴です。

初期の有棘細胞癌は、主に皮膚の表面に発生するため、早めに発見することが可能です。

初期の有棘細胞癌の特徴は以下の通りです。

  • 皮膚にできる隆起やしこり:初期の有棘細胞癌は、皮膚に赤みを帯びた小さな隆起やしこりとして現れることがあります。この隆起は、硬く、触れるとざらざらしていることが多いです
  • 治りの悪いの傷や潰瘍:他の皮膚がんと同様に、有棘細胞癌では、治りにくい傷や潰瘍が初期症状として現れることがあります。傷や潰瘍が治らずに悪化する場合、注意が必要です
  • かさぶたや出血:初期のがんでは、傷やしこりの表面にかさぶたができやすく、軽い接触で出血することがあります。これが、慢性的に繰り返される場合は、がんが進行している可能性があります
  • 露出部位に発生:有棘細胞癌は、顔や手、腕、首などの紫外線にさらされやすい部位に発生しやすい傾向があります
さらに詳しく:初期の有棘細胞癌ではどのような特徴がありますか?監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科
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有棘細胞癌の原因

有棘細胞癌の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?

有棘細胞癌は紫外線曝露が主な原因で、高齢者や免疫力が低下している人がなりやすいです。

有棘細胞癌は、皮膚に発生する悪性腫瘍で、紫外線や放射線の影響が主な原因とされています。特に紫外線に長時間さらされることで、皮膚細胞のDNAが損傷し、がん化のリスクが高まります。

また、以下の特徴を持つ人は有棘細胞癌になりやすいとされています。

  • 高齢者:年齢が進むにつれて、皮膚の紫外線ダメージが蓄積し、発症リスクが増加します
  • 日光曝露が多い人:屋外での作業やレジャーなどで紫外線を頻繁に浴びる人は、リスクが高まります
  • 免疫抑制状態の人:臓器移植後や免疫抑制剤の使用により免疫力が低下している人は、発症しやすくなります
  • 白人や色白の肌:メラニンが少なく紫外線への感受性が高いため、白人や肌が非常に白い人は、紫外線の影響を強く受けます

その他、ヒトパピローマウイルス感染や長期にわたる皮膚の炎症、慢性的な皮膚潰瘍もリスク因子とされています。

さらに詳しく:有棘細胞癌の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科
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有棘細胞癌の検査・診断

有棘細胞癌のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

有棘細胞癌のセルフチェックは可能ですが、正確な診断には専門医の診察が必要です。

有棘細胞癌は、紫外線や慢性的な炎症などが原因となり、主に顔や手など日光にさらされる部位に発生します。

有棘細胞癌が疑わしい場合には、以下の症状に注意してセルフチェックを行うことができます。

  • しこりや隆起した部分:硬いしこりや、皮膚が厚くなった部分が見られた場合
  • 色の変化:赤みや茶色っぽい変色が持続する場合
  • 治らない傷:通常の傷より治りにくく、出血や潰瘍が生じる場合
  • におい:皮膚の盛り上がった部分や傷に、悪臭を伴う場合

これらの症状がある場合、早めに皮膚科を受診することが重要です。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、有棘細胞癌かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:有棘細胞癌のセルフチェックはできますか?監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科
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有棘細胞癌の治療・対処法

有棘細胞癌・ケラトアカントーマへの対処法は?

放置するとどんどん大きくなり、臓器転移を起こすことがあるため、早期の治療が必要です。治療には手術治療が基本で、状態によって放射線治療や抗がん剤治療が行われます。疑われる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

有棘細胞癌のステージ別(または転移の有無別)での余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?

有棘細胞癌の5年生存率は、早期で約90%、進行で50~70%、遠隔転移で約30%です。

有棘細胞癌の予後や余命は、ステージや転移の有無により大きく異なります。早期発見・治療が重要で、ステージが進むほど予後が悪化します。ステージ別の余命は以下の通りです。

I・II期(腫瘍の最大径が4cm以下かつリンパ節転移がない)

有棘細胞癌の早期段階では、適切な外科的治療を行った場合、5年生存率は約90%と非常に高いです。腫瘍が局所に留まっている場合、治癒率も高く、予後は良好です。

III期(腫瘍の最大径が4cmをこえる、もしくは、単発性で最大径が3cm以下のリンパ節転移がある)

適切な治療を行った場合でも、5年生存率は50~70%程度に下がります。リンパ節への転移があると、再発リスクや遠隔転移の可能性が高くなりますが、早めに転移が発見され、治療が成功すれば長期生存も期待できます。

IV期(腫瘍が軟骨や骨に浸潤する、もしくは最大径が3cmをこえる単発性のリンパ節転移や多発性のリンパ節転移がある、もしくは遠隔転移がある)

5年生存率は約30%とされていますが、今後、免疫チェックポイント阻害薬の使用による生存期間の延長が期待されています。

さらに詳しく:有棘細胞癌のステージ別(または転移の有無別)での余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科

有棘細胞癌の各ステージまたは再発がんでは、それぞれどのような治療法がありますか?

有棘細胞癌の治療は、外科的切除が中心で進行例には放射線や免疫療法が行われます。

有棘細胞癌では、腫瘍の大きさやリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無に応じてステージが決まり、リンパ節転移の有無や遠隔転移の有無によって治療が異なります。一般的に、早期発見が重要で、早期段階では外科的治療が中心となります。

リンパ節転移のない場合

外科的切除が基本となります。腫瘍とその周囲の正常組織を一定の余裕を持って切除します。

リンパ節転移のある場合

リンパ節転移が認められた場合は、原発巣(最初にがんが発生した臓器)の切除に加え、リンパ節郭清術が行われます。必要に応じて放射線治療が併用されることもあります。化学療法はあまり一般的ではありませんが、重症例や手術が困難な場合には考慮される場合もあります。

遠隔転移のある場合

化学療法や免疫療法が考慮されますが、薬物療法自体について、標準治療がないのが現状です。近年では、免疫チェックポイント阻害薬が使用されることがあり、全身治療として有効である可能性があります。また、症状緩和を目的に、痛みや生活の質を改善するための緩和ケアが行われます。

再発がん

局所再発の場合、再度の外科的切除が最も一般的な治療法です。手術が困難な場合や広範囲に及ぶ場合には、放射線治療や化学療法が行われることもあります。遠隔再発の場合、化学療法や免疫療法が選択肢となります。

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受診の目安・何科を受診するべきか

有棘細胞癌が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

有棘細胞癌が疑われる場合、まず皮膚科を受診しましょう。

有棘細胞癌が疑われる場合、まず皮膚科を受診するのが適切です。

有棘細胞癌は皮膚に発生する悪性腫瘍で、紫外線や皮膚の慢性的な炎症が原因となることが多いです。皮膚科では、医師が皮膚の状態を診察し、必要に応じて生検(組織検査)を行い、診断を確定します。

場合によっては、がんが進行している可能性がある場合や治療が複雑な場合、形成外科や腫瘍外科など他の専門医の治療が必要になることもあります。

早期発見が治療成功の鍵となるため、疑わしい症状があれば早めの皮膚科受診が推奨されます。

さらに詳しく:有棘細胞癌が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科

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有棘細胞癌の経過・予後

有棘細胞癌の進行速度は他のがんと比べてどれくらいですか?

有棘細胞癌は進行が比較的早く、数ヶ月から1年以内に転移することがあります。

有棘細胞癌は、皮膚に発生するがんの中では比較的進行が早いとされています。

一般的に、皮膚がんの一種である基底細胞癌は進行が遅いのに対し、有棘細胞癌は早めに発見しないと、数ヶ月から1年以内に急速に拡大し、リンパ節や他の臓器に転移する可能性があります。そのため、早期発見と治療が非常に重要です。

特に、紫外線を多く浴びた皮膚や、慢性的な傷や潰瘍がある部位で発生した場合、進行が早くなる傾向があります。

また、免疫力が低下している患者さんは、がんの進行がさらに早まる可能性が高いです。

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有棘細胞癌について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「有棘細胞癌・ケラトアカントーマ」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 皮ふにコブ状のものがある、または触れますか?
  • 中心にかさぶたが出来ているようなしこりが皮ふに出来ていますか?
  • 皮ふにただれている場所や、めくれている場所がありますか?

有棘細胞癌に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

肌が茶色になっている部分がある
症状の経過
だんだん大きくなっている
自覚した時期
1か月以上前から
皮ふにただれている場所や、めくれている場所がある
症状の頻度
初めての症状である
肌の表面がカサカサしてパラパラこぼれ落ちている
自覚した時期
1か月以上前から
症状の経過
改善も悪化もしていない

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この記事の監修医師

監修医師 阿部 吉倫

阿部 吉倫

内科

2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。

更新日
2024/04/10
公開日
2020/09/03