有棘細胞癌のステージ別(または転移の有無別)での余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
有棘細胞癌の5年生存率は、早期で約90%、進行で50~70%、遠隔転移で約30%です。
有棘細胞癌の予後や余命は、ステージや転移の有無により大きく異なります。早期発見・治療が重要で、ステージが進むほど予後が悪化します。ステージ別の余命は以下の通りです。
I・II期(腫瘍の最大径が4cm以下かつリンパ節転移がない)
有棘細胞癌の早期段階では、適切な外科的治療を行った場合、5年生存率は約90%と非常に高いです。腫瘍が局所に留まっている場合、治癒率も高く、予後は良好です。
III期(腫瘍の最大径が4cmをこえる、もしくは、単発性で最大径が3cm以下のリンパ節転移がある)
適切な治療を行った場合でも、5年生存率は50~70%程度に下がります。リンパ節への転移があると、再発リスクや遠隔転移の可能性が高くなりますが、早めに転移が発見され、治療が成功すれば長期生存も期待できます。
IV期(腫瘍が軟骨や骨に浸潤する、もしくは最大径が3cmをこえる単発性のリンパ節転移や多発性のリンパ節転移がある、もしくは遠隔転移がある)
5年生存率は約30%とされていますが、今後、免疫チェックポイント阻害薬の使用による生存期間の延長が期待されています。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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