「神経障害性疼痛」とはどのような病気ですか?
神経が十分に機能しないことで痛みを感じる病気です。
体の感覚を感じ取っている神経の病変や病気により、神経が十分に機能しないことで起こる痛みのことを言います。
神経に起こる病変や病気は、物理的な圧迫や感染・膠原病など、さまざまであり、つまり、神経障害性疼痛を起こす原因はさまざまと言えます。
感覚を感じ取る神経が十分に機能しないと、文字通り感覚を感じ取ることは難しくなるにもかかわらず、自発的に痛みを感じたり、感覚過敏になったりします。このように、刺激がない、もしくは軽いにもかかわらず感じる痛みには、神経障害性疼痛と、心因性疼痛の二つが考えられます。
神経障害性疼痛と診断された場合には、原因を探し、治療可能であれば原因の治療を行います。また、原因不明であったり、治療が困難な場合は、対症療法(病気の根本的治療ではなく現れた症状への対応としての治療)を行います。いずれにせよ、完全に痛みが取り除かれることは少なく、ある程度付き合っていくしかないことが多いです。
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最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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